病気やケガで働けなくなった時に生活を支える「傷病手当金」と、失業中の生活を保障する「失業保険(基本手当)」。
どちらも心強いセーフティネットですが、「両方受け取れるのか」「どうやって切り替えるのか」といった疑問を持つ方は少なくありません。
結論から言うと、この二つの給付は同時には受け取れません。それぞれの制度が「働けない状態」と「働く意思と能力がある状態」を前提としているためです。
- 傷病手当金と失業保険が同時受給できない理由
- どちらを選ぶべきか?金額・期間の比較ポイント
- 傷病手当金から失業保険への切り替え手続きの全手順
- 必要書類・診断書・待機期間などの実務知識
- 受給期間延長制度を使って損をしない方法
この記事では、傷病手当金と失業保険に関する皆さんが抱える疑問を一つ一つ丁寧に解説します。
ご自身の状況に合わせて最適な選択ができるよう、ぜひ最後までお読みください。
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傷病手当金と失業保険は同時受給できない
傷病手当金と失業保険(雇用保険の基本手当)は、それぞれ異なる目的を持つ公的制度であり、原則として同時受給はできません。
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この点が、多くの方が疑問に感じるポイントでしょう。まずは、それぞれの制度の基本的な内容と、なぜ同時受給ができないのかについて詳しく見ていきましょう。
傷病手当金の制度概要
傷病手当金は、病気やケガで会社を休んだ際に生活を保障する制度です。
- 管轄: 健康保険(協会けんぽ、健康保険組合など)
- 給付額: 標準報酬日額の3分の2
- 受給期間: 最長1年6ヶ月
- 業務外の病気やケガで療養中であること
- 仕事に就くことができない状態(医師の証明が必要)
- 連続3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
- 休んだ期間について給与の支払いがないこと
失業保険の制度概要
失業保険(基本手当)は、離職者が安定した生活を送りながら再就職を支援するための制度です。
- 管轄: 雇用保険(ハローワーク)
- 給付額: 賃金日額の50~80%
- 受給期間: 90日~360日(離職理由や年齢による)
- ハローワークに求職の申し込みをしていること
- 働く意思と能力があること
- 雇用保険の加入期間が通算12ヶ月以上あること
なぜ同時受給ができないのか?
傷病手当金と失業保険が同時受給できない最大の理由は、それぞれの制度が前提とする「受給者の状態」が根本的に異なるためです。
- 傷病手当金の前提:
病気やケガにより働くことができない状態かつ療養に専念している人が対象
- 失業保険の前提:
働く意思と能力があるにもかかわらず、仕事が見つからない状態かつ積極的に求職活動を行っている人が対象
つまり、傷病手当金を受給している間は「働けない状態」とみなされ、失業保険が求める「働く意思と能力」がある状態とは矛盾します。
もし、傷病手当金の受給中に失業保険を申請しようとしても、ハローワークで「働く能力がない」と判断され、受給資格が認められません。

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傷病手当金と失業保険、どちらがお得か?
どちらの制度を優先すべきか判断する際に、「どちらがお得か」という点は重要な検討材料となります。
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一概に「こちらがお得」とは言えませんが、それぞれの給付額の目安と判断ポイントを見ていきましょう。
傷病手当金の給付額の目安
計算例: 標準報酬月額が平均30万円の場合
- 標準報酬日額 = 300,000円 ÷ 30日 = 10,000円
- 傷病手当金日額 = 10,000円 × 2/3 ≈ 6,666円
受給期間: 最長1年6ヶ月
失業保険の給付額の目安
② 基本手当日額 = 賃金日額の約50%~80%
計算例: 離職直前6ヶ月間の賃金総額が150万円(月25万円)の場合
- 賃金日額 = 1,500,000円 ÷ 180日 ≈ 8,333円
- 基本手当日額 = 8,333円 × 60% = 約4,999円(例)
上限額:
・61歳以下 → 9,445円
・61歳以上65歳未満 → 8,095円
下限額: 2,210円
受給期間の目安
失業保険の受給期間(所定給付日数)は、離職理由、雇用保険の被保険者であった期間、年齢によって異なり、90日~360日の間で決定されます。
| 離職理由・雇用保険加入期間 | 年齢30歳未満 | 年齢30歳以上45歳未満 | 年齢45歳以上60歳未満 | 年齢60歳以上65歳未満 |
|---|---|---|---|---|
| 一般離職者 | ||||
| 1年~5年未満 | 90日 | 90日 | 90日 | 90日 |
| 5年~10年未満 | 120日 | 120日 | 180日 | 180日 |
| 10年~20年未満 | 180日 | 180日 | 240日 | 240日 |
| 20年以上 | – | 240日 | 360日 | 240日 |
| 特定受給資格者・特定理由離職者 | ||||
| 1年未満(特定理由離職者のみ) | 90日 | 90日 | 90日 | 90日 |
| 1年~5年未満 | 90日 | 120日 | 180日 | 150日 |
| 5年~10年未満 | 180日 | 180日 | 240日 | 180日 |
| 10年~20年未満 | 240日 | 240日 | 330日 | 210日 |
| 20年以上 | – | 330日 | 360日 | 240日 |
※上記は一般的な目安であり、個別の状況によって異なる場合があります。
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どちらがお得か判断するポイント
傷病手当金と失業保険のどちらが「お得」かは、個人の状況や給付額、受給期間だけでなく、回復見込みや将来のキャリアプランなど、複数の要素を総合的に考慮して判断する必要があります。
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判断ポイント①:給付額と受給期間の比較
- 傷病手当金は標準報酬日額の2/3
- 失業保険は賃金日額の50~80%(年齢や賃金による上限・下限あり)
ご自身の給与額からそれぞれの制度での日額を計算し、比較してみましょう。特に高収入だった方は、失業保険の上限額が傷病手当金の日額を上回る可能性があります。
- 傷病手当金は最長1年6ヶ月
- 失業保険は最大360日(特定受給資格者等の場合)または90~150日(一般離職者の場合)
回復までの期間が長く見込まれる場合は、傷病手当金の受給期間の長さが有利になることがあります。
判断ポイント②:健康状態と回復見込み
✅病気やケガの回復状況:
もし回復まで時間がかかり、すぐに働くことが難しい場合は、傷病手当金でしっかり療養に専念することをおすすめします。無理に失業保険に切り替えて求職活動を始めても、途中で挫折してしまうリスクがあります。
✅精神的負担:
求職活動は、履歴書作成、面接対策、選考など、精神的に大きな負担を伴います。まだ心身ともに回復していない状態でこれらの活動をすることは、病気の再発や悪化を招く可能性があります。
判断ポイント③:税金・社会保険料の影響
✅税金について:
どちらの給付金も非課税のため、税金の面での有利不利は基本的にありません。
✅社会保険料について:
- 健康保険の任意継続または国民健康保険に加入
- 国民年金に加入
- 保険料は自身で支払う必要あり
- 国民健康保険、国民年金に加入
- 失業による減免・免除制度を利用できる場合あり
- 市区町村の窓口や年金事務所に要確認
全体として、社会保険料の負担は発生します。長期的な視点で、どちらの期間でどの程度の負担が発生するかを試算するのも良いでしょう。
判断ポイント④:受給期間延長制度の活用
病気やケガで失業保険の所定給付日数内に求職活動ができなかった場合、受給期間を最大3年間延長できる制度があります。
この制度を利用すれば、傷病手当金を受給しながら療養に専念し、健康が回復して就労可能になった時点で失業保険を受け取ることが可能になります。
最終的な判断基準
傷病手当金から失業保険への切り替え手続き
傷病手当金の受給が終了し、健康が回復して「働く意思と能力」が備わったと判断された場合、失業保険(基本手当)への切り替え手続きを行います。この切り替えをスムーズに進めるためには、適切なタイミングで必要な書類を準備し、ハローワークで手続きを行うことが重要です。
切り替えのタイミングと条件
傷病手当金から失業保険への切り替えは、原則として病気やケガが回復し、医師から「就労可能である」と判断された時点で行います。
・支給期間満了(最長1年6ヶ月)
・病気やケガが治癒し、就労可能と判断された
・給与が支払われるようになった②働く意思と能力があること
・ハローワークに求職の申し込みができる状態
・体力面や精神面で実際に仕事に就ける能力がある
・医師の診断書が非常に重要
病気やケガの回復には個人差があります。焦って切り替え手続きを進めるのではなく、医師と相談しながら、自身の体調と向き合うことが何よりも大切です。
傷病手当金受給終了の確認
傷病手当金の受給が正式に終了したことを確認することも、失業保険への切り替えにおいて重要なステップです。
- 健康保険組合または協会けんぽへの確認:
支給終了の通知書が送付されます - 支給期間満了:
最長1年6ヶ月の支給期間が満了した場合は自動的に終了 - 回復による終了:
医師が「就労可能」と判断し、健康保険に報告することで終了
ハローワークでの失業保険申請時に、傷病手当金の受給状況を確認される場合があります。必要に応じて、健康保険組合等から「傷病手当金支給証明書」を取り寄せておくと良いでしょう。
求職活動開始のタイミング
傷病手当金から失業保険に切り替えるということは、「療養生活から求職活動へ」と生活の軸が大きく転換することを意味します。求職活動を開始するタイミングは、医師から「就労可能」と診断された直後が適切です。
✅手順:
①医師による「就労可能」の診断
主治医に相談し、健康状態が仕事に就けるレベルまで回復しているか確認します。この際に、ハローワーク提出用の診断書を作成してもらいましょう。
②ハローワークへの求職申し込み
医師の診断書が手元にあり、就労可能と判断されたら、速やかにハローワークに出向き、求職の申し込みをします。
③受給期間延長の申請(必要な場合)
病気やケガで働けなかった期間を、失業保険の受給期間に加算する制度です。
申請時期: 原則として離職日の翌日から1ヶ月以内
延長期間: 最大4年間延長可能
注意: やむを得ない事情がある場合は期間経過後も申請可能な場合あり

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申請に必要な書類
失業保険を申請する際には、複数の書類をハローワークに提出する必要があります。
| 書類名 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 離職票-1、離職票-2 | 雇用保険の加入期間や離職理由、賃金などが記載 | 会社から受け取り、内容を確認 |
| 個人番号確認書類 | マイナンバーカード、通知カードなど | いずれか1点 |
| 身元確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカードなど | 顔写真付き1点、または顔写真なし2点 |
| 写真 | 縦3.0cm×横2.5cm 2枚 | 直近3ヶ月以内に撮影 |
| 預金通帳またはキャッシュカード | 失業保険の振込先口座 | 本人名義の口座に限る |
| 医師の診断書 | 就労可能である旨が明記されたもの | 傷病手当金からの切り替えでは特に重要 |
| 受給期間延長通知書 | 受給期間延長を申請し認められた場合に交付 | 延長手続き済みの場合のみ |
| 傷病手当金支給証明書 | 支給期間や金額が記載された書類 | 必須ではないが提出を求められる場合あり |
これらの書類を漏れなく準備し、ハローワークの指定する窓口で申請しましょう。事前にハローワークのウェブサイトで最新の必要書類を確認することをお勧めします。
ハローワークでの申請手順
書類がすべて準備できたら、お住まいの地域を管轄するハローワークで失業保険の申請を行います。
①求職の申し込み
ハローワークの窓口で求職の申し込みを行います。相談員との面談を通じて、これまでの職歴や希望職種、就労条件などを伝えます。
②受給資格の決定
提出した書類に基づき、雇用保険の受給資格があるかどうかが審査されます。特に「働く意思と能力」があるかどうかが厳しく審査されるため、医師の診断書は非常に重要です。
③雇用保険受給者初回説明会への参加
受給資格が認められると、説明会への参加が義務付けられます。雇用保険の基本手当の仕組み、受給手続きの流れ、求職活動の実績の作り方などが説明されます。
④待機期間(7日間)
求職の申し込みをしてから7日間は「待機期間」となり、この期間中は失業保険は支給されません。
⑤失業の認定
原則として、4週間に一度、指定された「失業認定日」にハローワークへ行き、失業の認定を受けます。認定を受けるためには、原則として2回以上の求職活動実績(初回認定では1回)が必要です。
ハローワークの担当者には、これまでの経緯を正直に伝え、不明な点は積極的に質問するようにしましょう。
待機期間について
失業保険(基本手当)には、申請から支給が開始されるまでに「待機期間」が設けられています。
自己都合退職の場合、7日間の待機期間満了後、さらに2~3ヶ月間の給付制限期間が設けられます。
ただし、傷病手当金から失業保険に切り替えるケースでは、会社都合退職や特定理由離職者として扱われる場合が多く、その場合は給付制限期間は適用されません。
ご自身の離職理由が「特定受給資格者」や「特定理由離職者」に該当するかどうかは、離職票で確認するか、ハローワークに相談しましょう。
待機期間中も、ハローワークからの指示があれば、説明会への参加や求職活動は可能です。この期間を有効活用し、求職活動の準備を進めると良いでしょう。
診断書は必須
傷病手当金から失業保険への切り替えにおいて、医師の診断書は非常に重要であり、実質的に必須となります。
診断書が必要な理由
①「働く意思と能力があること」の証明
失業保険の受給条件の根幹は、「働く意思と能力があること」です。傷病手当金を受給していた期間は「働くことができない状態」であったため、ハローワークは「働ける状態」に回復したことを客観的に確認する必要があります。
②受給期間延長制度の利用時
病気やケガで失業保険の受給期間延長を申請する場合も、その理由を証明するために医師の診断書が必須です。
診断書に記載してもらうべき内容
ハローワークに提出する診断書には、以下の内容を具体的に記載してもらうとスムーズです。
- 診断名(病名)
- 治療期間、治療経過
- 現在の病状、健康状態
- 就労可能である旨の明確な記載
例:「〇〇年〇月〇日より就労可能である」「軽作業であれば就労可能」「週〇日、〇時間程度の勤務であれば可能」 - 就労に際しての配慮事項
例:長時間の立ち仕事は避ける、定期的な休憩が必要など

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診断書の取得方法
② ハローワークに所定のフォーマットがあるか事前に確認
③ フォーマットがあれば医師に渡して記載してもらう
④ 診断書作成には費用がかかる場合があります
医師の診断書は、ご自身の健康状態が回復し、積極的に求職活動を行えるようになったことを証明する重要な書類です。
必ず適切なタイミングで準備し、ハローワークに提出するようにしましょう。
傷病手当金と失業保険に関するQ&A
傷病手当金と失業保険については、個別の状況に応じたさまざまな疑問が生じやすいものです。ここでは、特によくある質問とその回答をまとめました。
うつ病の場合、傷病手当と失業保険は?
うつ病などの精神疾患で会社を休職し、その後退職した場合も、基本的な考え方は身体の病気やケガの場合と変わりません。
- 傷病手当金:
- うつ病で「労務不能」と医師に診断され、会社を休職し、給与の支払いがない期間は、傷病手当金を受給できます。
- 精神疾患の場合も、待期期間(連続3日間を含み4日以上)や支給期間(最長1年6ヶ月)のルールは同じです。
- 療養に専念し、医師の指示に従って治療を続けることが重要です。
- 失業保険:
- うつ病が回復し、「就労可能」と医師に判断され、ハローワークに求職の申し込みをして積極的に仕事を探すことができる状態になれば、失業保険(基本手当)を受給できます。
- この際、精神的な回復度合いが「働く意思と能力」に直結するため、医師の診断書(就労可能証明)が特に重要になります。診断書には、就労可能な状態であること、もしあれば就労に際しての配慮事項などを具体的に記載してもらいましょう。
- うつ病の治療は、再発防止のためにも焦らず、じっくりと進めることが大切です。無理に求職活動を始めてしまうと、症状が悪化するリスクがあるため、医師と相談しながら慎重に判断してください。
- 失業保険の「受給期間延長制度」は、うつ病で働けなかった期間も対象となります。傷病手当金を受給しながら治療に専念し、回復後にこの制度を利用して失業保険に切り替えるのが、多くのケースで推奨される方法です。
傷病手当金終了後の失業保険の金額は?
傷病手当金の受給が終了し、失業保険に切り替えた場合の給付額は、傷病手当金の金額とは直接関係ありません。失業保険の金額は、離職時の賃金(給与)に基づいて計算されます。
- 計算の基準: 離職日以前6ヶ月間の賃金総額を180で割った「賃金日額」が算出され、その賃金日額に所定の割合(50~80%)を乗じて「基本手当日額」が決定されます。
- 賃金日額の対象: 賃金日額の計算に含まれるのは、あくまでも「給与」であり、傷病手当金は賃金ではないため、この計算には含まれません。
- 注意点: 長期間休職して傷病手当金を受給し、その間に給与が減額されたり、基本給が下がった状態で退職した場合、失業保険の基本手当日額は、休職前の給与を基準とするのではなく、「離職直前6ヶ月間の給与」を基準に計算されるため、以前より低くなる可能性があります。例えば、復職してから給与が下がった状態で数ヶ月勤務して退職した場合、その低い給与が基本手当の計算に反映されることになります。しかし、多くのケースでは、休職直前(傷病手当金を受け取る直前)の賃金がそのまま失業保険の計算の基礎となる期間と重なるため、必ずしも低くなるわけではありません。詳細については、ご自身の離職票を確認し、ハローワークで相談してください。
傷病手当金と失業保険の延長手続きについて
病気やケガで働けない期間があったために失業保険の受給期間が足りなくなることを防ぐため、「失業保険の受給期間延長制度」があります。この制度は、傷病手当金を受給していた方にとって非常に重要な制度です。
- 制度の目的: 雇用保険の基本手当(失業保険)は、原則として離職日の翌日から1年間(受給期間)のうちに所定給付日数分の支給を受ける必要があります。しかし、病気やケガ、出産・育児などの理由で30日以上継続して働くことができなかった場合、この1年という受給期間を延長することができます。
- 延長できる期間: 最長で、従来の受給期間(原則1年間)に加えて3年間、合計で最大4年間まで延長可能です。
- 申請時期: 原則として、働くことができなくなった日の翌日から1ヶ月以内に申請する必要があります。ただし、やむを得ない事情がある場合は、受給期間の末日までであれば申請が可能な場合もあります。傷病手当金を受給していた期間もこの制度の対象となりますので、病気やケガで長期にわたり療養が必要になった場合は、早めにハローワークに相談し、延長手続きを行いましょう。
- 申請に必要な書類:
- 雇用保険受給期間延長申請書
- 離職票
- 本人確認書類
- 印鑑
- 医師の診断書や傷病手当金支給決定通知書など、病気やケガで働けなかったことを証明する書類
- メリット: この制度を利用することで、傷病手当金の受給期間中に安心して療養に専念することができます。健康が回復し、就労可能になった時点でハローワークに求職の申し込みをすれば、延長された受給期間内で失業保険を受け取ることが可能になります。
- 注意点: 受給期間延長はあくまで「申請」が必要な手続きです。自動的に延長されるわけではないため、忘れずに手続きを行いましょう。また、延長期間中も、定期的にハローワークに状況を報告する必要がある場合があります。
ご自身の状況に合わせて、この受給期間延長制度を賢く利用することで、経済的な不安を軽減しながら、安心して社会復帰を目指すことができます。
【まとめ】傷病手当と失業保険の適切な切り替えで安心して再スタートを
傷病手当金と失業保険は、どちらも病気や失業という困難な状況において私たちの生活を支えてくれる大切な制度です。しかし、この二つの制度は「働けない状態」と「働く意思と能力がある状態」という異なる前提を持つため、同時受給はできません。
この記事では、傷病手当金と失業保険の制度の基本的な違いから、どちらがお得になるか判断する際のポイント、そして傷病手当金から失業保険へスムーズに切り替えるための具体的な手続き方法、必要書類、待機期間、診断書の重要性までを詳しく解説しました。特に、病気やケガで療養に専念した後に失業保険への切り替えを検討する場合、「失業保険の受給期間延長制度」を賢く活用することが、経済的にも精神的にも安心して再スタートを切るための鍵となります。
ご自身の健康状態と回復見込みを医師と十分に相談し、最適なタイミングで手続きを進めることが何よりも重要です。もし手続きに不安がある場合や、個別の状況について相談したい場合は、ハローワーク、健康保険組合、または社会保険労務士などの専門家に積極的に相談してください。

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免責事項:
この記事に記載されている情報は一般的な内容であり、制度の解釈や運用は個別の状況や法改正により異なる場合があります。具体的な手続きやご自身の状況に関する判断については、必ず管轄のハローワーク、健康保険組合、または専門家にご確認・ご相談ください。この記事の情報に基づいて生じたいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねます。


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