新宿心療内科よりそいメンタルクリニック

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不安障害とうつ病の違いとは|診断基準や症状、治療法について解説

うつ病不安障害
不安障害うつ病は、両者とも精神疾患に分類されますが、具体的な違いが分からないといった方もいるのではないでしょうか。 不安障害とうつ病には、症状や発症のきっかけなどに違いがあります。 この記事では、不安障害とうつ病の違いとともにそれぞれの疾患の診断基準や症状、治療法をご紹介します。不安障害とうつ病について正しく知ることで、違いを理解していきましょう。

不安障害とうつ病の違いを理解するために疾患の概要を知ろう

ここでは、不安障害とうつ病の疾患の概要をそれぞれ説明します。不安障害とうつ病の違いを理解するためにそれぞれの疾患についてみていきましょう。

不安障害とは

不安障害とは、不安によって心身にさまざまな変化を引き起こす状態のことです。不安は正常な反応で、誰しも不安になったり心配したりすることはあるでしょう。 しかし、過度に不安や心配をして日常生活に支障をきたしてしまっている場合には、不安障害が疑われます。強い不安とともに、体にさまざまな反応を示すのが不安障害の特徴です。 不安障害について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

うつ病とは

うつ病は、脳内の神経物質であるセロトニンとノルアドレナリンが減ってしまう状態だと考えられています。 セロトニンやノルアドレナリンは、精神を安定させたり、やる気を起こさせたりする働きがあります。そのためこれらが減少すると、憂うつな気分や意欲の低下などの症状を引き起こしてしまうのです。 うつ病の症状については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

不安障害とうつ病の違いは?

不安障害とうつ病は、「日常生活に支障をきたしてしまう」という点では共通していますが、症状や発症のきっかけになり得るものに違いがあります。
不安障害 うつ病
発症のきっかけとなり得るもの ・ストレス ・遺伝 ・性格 など ・ストレス ・性格 ・環境面での変化 ・遺伝 ・内分泌の変化 など
症状 ・ドキドキする(動悸) ・発汗 ・息苦しさ ・身体の震え ・吐き気 ・死への恐怖、死にたくなる感覚 ・自分が変になるかもしれない ・気分の落ち込み ・意欲の低下 ・疲れやすい ・注意力、集中力の低下 ・自分には価値がないと感じる ・将来に希望が持てない ・死にたいと思う ・不眠、過眠 ・食欲低下または増加
また、不安障害とうつ病は、併発するケースも少なくありません。これらを併発している場合には症状が悪化しやすいと言われているので、早めの対処が必要です。

不安障害の種類と症状

不安障害とは、そもそもどのようなものなのでしょうか。実際に「不安障害」で検索してみると、「全般性不安障害」「パニック障害」といった言葉が出てくるので、疑問に思う人もいるかもしれません。 不安障害にはいくつかの種類があり、この種類によって症状が異なります。代表的なものとしては、社会不安障害(社交不安障害)、全般性不安障害、パニック障害、強迫性障害などです。不安障害の種類によって、それぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。

社会不安障害(社交不安障害)

社会不安障害は、人に注目されたり、人前で恥ずかしい思いをしたりすることが怖くなってしまう状態です。人と話すことや、人が多くいる場所に行くことに苦痛を感じます。 誰しも、人前で発表するときに緊張したという経験はあるでしょう。しかし、社会不安障害の場合は、過度な緊張から強い不安や恐怖を感じます。その結果、社会人では会議に出席できない、学生では教室に入れないといったことにつながってしまうのです。 診断基準としては、これらの恐怖や不安が持続的にあり、6カ月以上続く場合、とされています。

全般性不安障害

全般性不安障害は、生活上のあらゆることが気になり、極度に不安になったり心配になったりする状態を言います。生活上のあらゆることとは、仕事や学校、家族、友達のことなどです。 不安や心配のほか、落ち着きがない、集中できない、疲れやすい、眠れないなどの症状も見られます。少なくとも3カ月間、過剰な不安や心配が起こる日のほうが起こらない日より多い場合に、全般性不安障害と診断されます。

パニック障害

パニック障害は、突然激しい不安に襲われ、めまいや呼吸困難などの体の異常も同時に起こるのが特徴です。発作的に起こる不安や体の異常をパニック発作と呼び、このパニック発作が繰り返される状態をパニック障害と言います。 パニック発作の診断基準では、下記の症状を確認します。
  • 動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
  • 発汗
  • 身震いまたは震え
  • 息切れ感または息苦しさ
  • 窒息感
  • 胸痛または胸部の不快感
  • 嘔気または腹部の不快感
  • めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
  • 寒気または熱感
  • 異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
  • 現実感消失(現実ではない感じ)または離人感(自分自身から離脱している)
  • 抑制力を失うまたは”どうかなってしまう”ことに対する恐怖
  • 死ぬことに対する恐怖
激しい恐怖や不安が数分以内にピークに達し、これらの症状のうち4つ以上が起こるとされています。

強迫性障害

強迫性障害とは、ある行為をやめられず、繰り返しおこなわないと不安でたまらなくなってしまう状態です。具体的には、次のような行為が挙げられます。
  • 手が汚れているのではないかと気になり、必要以上に何度も手を洗う
  • 戸締まりをしたか気になり、何度も施錠を確認する
強い不安感を持つことを強迫観念、それを打ち消す行為を強迫行為と言います。 上記の具体例で、「手が汚れているのではないか」「戸締まりをしたか」といったことが気になって仕方ないのは強迫観念です。そして、「何度も手を洗う」「何度も施錠を確認する」などの行為は強迫行為にあたります。強迫性障害では、この強迫観念・強迫行為によって日常生活に支障をきたしてしまいます。

不安障害やうつ病は自分でチェックできる?

不安障害やうつ病についてある程度理解しても、実際に自分が当てはまるのかは判断が難しいところでしょう。ここではうつ病と、不安障害の中でも社会不安障害のチェックリストをご紹介します。 うつ病のチェックには、簡易抑うつ症状尺度(QIDS -J)が用いられます。簡易抑うつ症状尺度は、うつの程度を評価するものです。睡眠に関する項目、食欲/体重に関する項目、精神運動状態に関する項目をそれぞれ評価していきます。 不安障害(社会不安障害)については、下記のチェックリストで確認しましょう。 人前で発表するなど、注目されるのが怖い 人とどう接したらいいかわからない 人前で雑談したり、食事をしたりするのが怖い 人に見られている、自分のうわさをしていると感じる 人前で字を書こうとすると手が震える 他人に話を聞かれていることを意識して、電話が取れなくなる 人と接しているときに緊張して多量の汗をかく 人前で恐怖や不安を感じることで、日常生活に支障をきたしている 寝るときに強い緊張や不安を感じている チェックの数が多いほど、社会不安障害の可能性があります 全般性不安障害、パニック障害、強迫性障害のチェックリストについては、こちらの記事をご覧ください。

不安障害の原因

不安障害は、精神的な気質や体の状態のほか、遺伝的な要因や環境なども関わっていると考えられています。具体的には下記の通りです。
  • 内気な性格や行動抑制などの気質がある
  • 甲状腺疾患や不整脈などがある
  • 災害などストレスの大きいイベントを経験している
  • 血縁者に不安障害などの既往歴がある
これらの因子が影響し合い、不安障害が発症するとされています。なお、不安障害の原因については、こちらの記事で詳しく説明しています。

うつ病の原因

うつ病は、何らかのつらい出来事がきっかけで発症するケースが多いとされています。うつ病の原因は1つではなく、さまざまな要因が複雑に結びついていると考えられます。 うつ病を引き起こす要因は、下記の通りです。
  • 環境要因
  • 遺伝的要因
  • 性格傾向
  • 身体疾患
  • 内分泌の変化
性格傾向は完璧主義、几帳面、仕事熱心などの性格の持ち主、内分泌の変化は妊娠・出産や更年期障害などが挙げられます。 うつ病の原因について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

不安障害やうつ病は治る?具体的な治療法を紹介

不安障害やうつ病は、どのような治療がおこなわれるのでしょうか。また、治し方はあるのでしょうか。 不安障害であってもうつ病であっても、治療法としては「心理療法」「薬物療法」「休養」の3つが基本です。ここでは、不安障害とうつ病の治療について、この3つに分けてご紹介します。

治療1|精神療法(心理療法)

心理療法は、精神療法やカウンセリングとも呼ばれます。不安障害でもうつ病でも、「認知行動療法」がよくおこなわれています。認知とは、現実の受け取り方やものの見方などを指します。認知行動療法は、認知に働きかけて、ストレスを軽減していく治療法です。 不安障害の心理療法のポイント
  • 心と体をリラックスさせる
  • 苦手なものや場所に少しずつ慣れさせる
  • 極端な考え方のくせを治す
うつ病の心理療法のポイント
  • ストレスを和らげる
  • 自分を責める考え方を変えていく
  • 生きようとする力を見い出す
不安障害やうつ病における心理療法は、医師などの専門家が一方的におこなうものではありません。患者さん自身も一緒に考えていく自主性が重要となります。

治療2|薬物療法

不安障害もうつ病も、抗うつ薬や抗不安薬が治療に使われます。抗うつ薬は即効性がなく、効果が出るまでに時間がかかるのが特徴です。一方、抗不安薬は比較的早く効果が出ますが、耐性や依存性を生じるおそれがあります。 抗うつ薬は、以前は三環系や四環系と呼ばれるものが主に使われていました。しかし近年では、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)とSNRI(選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)が主流です。 主な抗うつ薬について、下記に表で示します。
抗うつ薬の種類 主な薬剤名(一般名)
三環系抗うつ薬 イミプラミン、クロミプラミン
四環系抗うつ薬 ミアンセリン、セチプチリン
SSRI フルボキサミン、パロキセチン
SNRI ミルナシプラン
また、抗うつ薬はうつ病だけでなく、不安障害の治療でも使われます。抗うつ薬であるSSRIは、不安障害でも有効とされています。 代表的な抗不安薬は、ベンゾジアゼピン系抗不安薬です。エチゾラム、ロラゼパム、ジアゼパムなどがあります。

治療3|休養

不安障害やうつ病では、しっかりと休養をとることが大切です。原因となるストレスなどから距離を置いて過ごすことは、その後の再発を予防するためにも重要だと言われています。 ただし、「休養」といってもその状況は人それぞれでしょう。仕事を減らす、残業をしないといった程度から、休職して療養するレベルまでさまざまだと考えられます。いずれにしても、個々の状況に応じて環境を整え、心と体を休めるようにしましょう

不安障害とうつ病の違いを正しく理解しよう

不安障害とうつ病の違いについて解説しました。不安障害とうつ病は、主な症状が異なります。不安障害では強い不安や恐怖に襲われるのに対し、うつ病は気分の落ち込みや意欲の低下が見られます。これらは併発することがあり、またもともと不安障害があった人がうつ病となるケースや、その反対もあるでしょう。 ひとくちに「不安障害」といっても、社交不安障害やパニック障害など、その症状や特徴によっていくつかの種類に分けられます。それぞれ診断基準があるので、正しく理解するようにしましょう。 また、「不安障害に違いない」「うつ病も併発しているはずだ」などと決めつけないことも大切です。自分の状態や診断名について疑問がある場合には受診し、医師に相談することをおすすめします。ただし、医師に丸投げするのではなく、生活習慣の改善など自分でできる対処法も試してみましょう。 不安障害もうつ病も、治療法としては原則同じです。内容は異なりますが、「心理療法」「薬物療法」「休養」の3つの柱で治療が進められます。薬だけに頼るのではなく、この3つを意識して改善に努めることが大切だと言えるでしょう。 参考サイト・文献 e-ヘルスネット|厚生労働省 こころもメンテしよう|厚生労働省 こころの情報サイト|国立・精神医療研究センター こころの耳|厚生労働省 jmed「うつ状態」を知る・診る 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト 日本不安症学会 NCNP病院 国立精神・神経医療研究センター うつ病を知っていますか?国民向けパンフレット|厚生労働省 厚生労働省eJIM 日本内科学会雑誌第102巻第1号 うつ病はこうして治す|社会福祉法人 巣立ち会 KOMPAS|慶応義塾大学病院 医療・健康情報サイト DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル  

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