過眠って病気?医療機関の受診を検討すべき症状と原因・治療法を解説

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「たくさん寝ても眠たい…これって病気?」
「過眠は病院に行くべき?」
「過眠を予防する方法は?」

過眠は睡眠障害の一つであり、原因はさまざまです。

十分睡眠をとったにもかかわらず、仕事中や授業中に強い眠気が出現し悩んでいる方もいるでしょう。

なかには、周囲から「やる気がない」「気合いが足りないだけ」など言われ、傷ついた経験がある方もいるのではないでしょうか。

過眠は、見た目では分からないケースも多いため、周囲から理解されない場合があります。また、本人すら何らかの治療が必要である自覚がない場合もあるでしょう。

そこで、今回は医療機関で受診すべき過眠の症状や予防方法について解説します。寝不足でもないのになぜか眠いなど過眠の症状に悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

過眠とは

過眠とは、夜間に十分な睡眠をとっているはずなのに、日中に起きていられないような非常に強い眠気がみられることです。寝不足ではないにもかかわらず、日中の社会生活に支障をきたす猛烈な眠気が生じます。日中の耐えがたい眠気や居眠りが一定期間続く場合は、下記4つの可能性があります。

  • ナルコレプシー
  • 特発性過眠症
  • 反復性過眠症(クライネ-レビン症候群)
  • 睡眠時無呼吸症候群

それぞれ具体的に解説します。

ナルコレプシー

ナルコレプシーとは、ヒポクレチン(オレキシン)を作り出す神経細胞が働かないために起こる過眠症です。

ヒポクレチン(オレキシン)は、覚醒状態を維持する働きのあるタンパク質です。これを生成する脳内の神経細胞がうまく機能しないため、本来覚醒していなければならないときに眠気に襲われるのです。

特徴的な症状として、びっくりしたときなどに急に力が抜けてしまうカタプレキシーや、寝入るとき現れる幻覚様の体験あるいは金縛りなどがあります。

ナルコレプシーの眠気は非常に強く、睡眠発作と呼ばれます。何かの作業をしたり誰かと会話をしている最中であっても、本人すら気づかぬうちに寝入ってしまうこともあります。

特発性過眠症

特発性過眠症も、睡眠不足ではないのに日中に過度の眠気に襲われる過眠症です。カタプレキシーはみられず、眠っているときの幻覚様体験・金縛りは軽度である点で、ナルコレプシーと鑑別されます。

急激な眠気ではなく、慢性的な眠気が続く傾向があるとされているのも、ナルコレプシーとの違いといえるでしょう。

夜間の睡眠時間は、通常の場合(6~10時間ほど)と、長い場合(10時間以上)があります。

反復性過眠症(クライネ-レビン症候群)

反復性過眠症とは、一日のほとんどの時間を眠り続ける状態が、数日~数週間にわたって続き、これを年に数回~10回以上繰り返すきわめてまれな疾患です。

刺激により一時的に目を覚ますものの、ぼんやりとして集中できず注意力が散漫になります。主に青年期にみられ、過食や食欲不振、性欲の亢進などを伴うこともあります。

ナルコレプシーや特発性過眠症と同様に、睡眠を調整する機能異常が原因ではないかと考えられています。症例数が少ないこともあり、治療法は確立されていません。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に呼吸が止まってしまうため、良質な睡眠を得られず過眠を発症する疾患です。高血圧などを引き起こす原因にもなります。

呼吸の一時的な停止により、血液中の酸素濃度が低下します。そのたびに目が覚めてしまうため深く質の高い睡眠がとれず、日中でも強い眠気に襲われます。家族に無呼吸やいびきを指摘され、自覚する方もいます。

血液中の酸素濃度が低下すると、必要な量の酸素を全身へ送り届けようと心臓の働きが強くなることから、高血圧を引き起こします。さらには動脈硬化も誘発し、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となり得ます。

1時間あたり10秒以上の呼吸停止が20回以上出現する方は、中等症・重症の睡眠時無呼吸症候群に該当する可能性があります。

過眠症かも?セルフチェックしてみよう

「ひょっとして過眠症?」と悩んだ方は、一度自身でチェックしてみましょう。眠気を評価するエプワース睡眠尺度(Epworth sleepiness Scale:ESS)を紹介します。

「あなたの最近の生活の中で、眠くてうとうとしたり、眠ってしまうことがありますか?」

1.読書中0123
2.テレビ鑑賞中0123
3.会議中や劇場で座っているとき0123
4.ほかの人が運転する車に、休憩なしで1時間以上乗っているとき0123
5.午後に横になって休憩しているとき0123
6.座って人と話しているとき0123
7.飲酒をせずに昼食後、静かに座っているとき0123
8.自分で車を運転中に、渋滞や信号で数分間、止まっているとき0123

※0=眠くなることはない、1=時々眠くなる、2=まれに眠くなる、3=いつも眠くなる

8つの項目をそれぞれ0~3点で評価します。合計11点以上ある方は、病院を受診したほうがよいでしょう。また、11点未満でもいびきをかく方や睡眠時に呼吸が停止する方は、受診を検討しましょう。

過眠症を疑ったら何科を受診すべき?

過眠症を疑った際は、まずはかかりつけ医のもとで受診しましょう

過眠症となる原因や背景にある病気によって、受診すべき診療科は異なります。

いびきや呼吸の停止があれば、睡眠時無呼吸症候群の検査ができる呼吸器内科や耳鼻科、心身の不調を伴う場合は精神科・心療内科などが候補となります。

しかし、自身で原因を特定するのが難しかったり、複数の診療科で迷ったりすることも少なくないでしょう。また、アレルギー薬や睡眠導入剤、精神安定剤など、普段飲んでいる薬が原因で眠気が出る場合もあります。ですのでまずは、かかりつけ医に相談することをお勧めします。

最近では、睡眠に関する相談全般に対応できる睡眠外来も増えてきています。近隣に該当する医院があるか、調べてみるのもよいかもしれません。

過眠になる5つの原因

ここでは、過眠になる原因を解説します。過眠の原因として下記の5つが考えられます。

  1. 睡眠不足
  2. 不規則な生活
  3. 不適切な食習慣
  4. 心理的ストレスや精神的な疾患
  5. 覚醒・睡眠中枢の異常

それぞれの原因について具体的にみていきましょう。

1.睡眠不足

過眠には何らかの病気が隠れている場合がありますが、日中の強い眠気は、単に睡眠時間が足りないことが原因である可能性があります。

快適な睡眠を確保するための睡眠時間や睡眠パターンは、人によってそれぞれ個人差があります。しかし現代社会においては、交替制勤務や受験勉強、核家族での子育てなど、睡眠不足を引き起こす要因があふれています。

2021年の総務省の調査によると、日本人の睡眠時間は平均で7時間54分となっています。長らく減少傾向をたどっていた睡眠時間は、現在では増加へ転じています。

しかし一方で、日本人が睡眠にあてる時間は、世界各国と比較すると少ないというOECDの調査結果もあります。

つまり、十分な休養を得られていると認識していても、実際には睡眠時間が足りていない可能性も考えられます。結果として慢性的な睡眠不足となり、過眠の症状を引き起こすのです

2.不規則な生活

不規則な生活も過眠となる原因の一つです

規則正しい生活を送っていれば、体内時計が正常に働きます。これによって、快眠をもたらすホルモンの分泌や生理的な活動が調整され、適切な状態で睡眠に備えられます。しかし、勤務時間が不規則な方などは、体内時計が崩れやすく、睡眠の質が低下する傾向にあります。

また、睡眠に適さない音・温度などの環境で寝ている場合も、睡眠の質が低下しやすくなります。

3.不適切な食習慣

不適切な食習慣も過眠の原因となり得ます

暴飲暴食による血糖値の急激な上昇は、食後の強い眠気を引き起こします。

また、アルコール摂取も過眠に影響します。飲酒には催眠作用があるため、「お酒を飲むと眠くなるから、よく寝れるのでは?」と感じる方がいるかもしれません。しかし、時間が経ち血中アルコール濃度が低下すると、覚醒しやすくなってしまいます。

利尿作用により、夜中に尿意を催して目が覚める場合もあるため、睡眠の質が低下し過眠につながります。

4.心理的ストレスや精神的な疾患

心理的なストレスや精神的な疾患も、過眠の症状が出現しやすくなります

これは、睡眠の質が悪化したり、自律神経が乱れたりするためです。

夜間帯になると副交感神経の働きが優位となり、身体をリラックスさせ、休息の状態となります。

しかし、不安や恐怖などの強いストレスによって自律神経が乱れると、交感神経の働きが優位となります。脳は興奮状態となるため、就寝時間になっても心と身体の緊張状態が続きます。なかなか寝つけなくなり、睡眠の質も低下するのです。

また、睡眠と覚醒のバランスが崩れてしまうことから、日中強い眠気に襲われる場合もあります。

5.覚醒・睡眠中枢の異常

覚醒・睡眠中枢の異常が原因となる過眠は、中枢性過眠症と呼称されます。

睡眠を妨げる要因がないにもかかわらず、日中に眠気が出現する睡眠障害です。ナルコレプシーや特発性過眠症、反復性過眠症が該当します。

夜の睡眠時間や睡眠の質に関係なく、突然眠くなったり一日中ずっと強い眠気が続いたりします。

こうした場合は、睡眠と覚醒にかかわる脳の機能異常により日常生活に支障をきたしている恐れがあります。一度病院で受診したほうがよいでしょう。

過眠症の治療法

過眠症の主な治療は、質の高い睡眠の確保と薬物療法です。

睡眠不足や睡眠の質低下が原因であれば、良質な睡眠が必要となります。睡眠時間を確保したり、生活習慣を改善したり、睡眠に適した照明・温度を整えたりすることで、質の高い睡眠を確保しなければなりません。

また、睡眠時無呼吸症候群が原因であれば、CPAP療法やマウスピース療法などが主な治療法となります。ナルコレプシーや特発性過眠症には、薬物療法が効果的とされています。

過眠となる原因を特定し、それぞれに合った治療法を選択することが大切です。

過眠とうつ病の関係性とは?

過眠とうつ病は、関係している可能性があります。うつ病の症状の一つとして過眠症状が出る場合や、うつ病の治療薬の影響で過眠症状が出る場合があるためです。

睡眠・覚醒リズムを調整する神経伝達物質として、セロトニンとノルアドレナリンがあります。このセロトニンやノルアドレナリンの減少が一因とされているうつ病には、過眠を含む睡眠障害の可能性が内在しているのです。

加えて、うつ病の方は慢性的なストレスを抱えている場合が多々あります。十分な睡眠を確保できなかったり、疲れが出やすかったりなど、睡眠を必要とする状態となりやすいといえるでしょう。

また、不安や緊張などの症状を抑える抗うつ薬は、副作用で強い眠気が出る場合があります。睡眠時間が足りていても、副作用に抗えず長時間眠ってしまうケースがあるのです。

あるいは、不眠症状を改善するための睡眠薬の効果が強く、日中の眠気を引き起こす可能性もあります。

このように、過眠とうつ病は無関係ではないと考えられています。

過眠は早めの受診が大切

過眠は睡眠障害の一つであり、原因はさまざまです。

不摂生や睡眠不足が原因の場合は、規則正しい生活習慣や適切な睡眠時間の確保などにより予防できる可能性があります。

しかし、なかにはナルコレプシーや睡眠時無呼吸症候群など、個人の努力工夫では改善できない疾患が背景に潜んでいる場合もあります。

また、周囲から見ても過眠であると分からず、「気合が足りない」「やる気がない」と理解されず傷つき悩む方も多いでしょう。

日中のどうしようもない眠気に悩んでいる方は、メンタルクリニックでの受診がおすすめです。早めの受診が、重篤化の防止やほかの不調への誘発予防につながることもあります。

医師の指導のもと自身に合った適切な治療を受けられるため、心身の不調が改善でき、これまでと違った毎日を送れるでしょう。

参考サイト・文献
e-ヘルスネット|厚生労働省 – ナルコレプシー
e-ヘルスネット|厚生労働省 – 睡眠時無呼吸症候群
e-ヘルスネット|厚生労働省 – 健やかな眠りの意義
e-ヘルスネット|厚生労働省 – レストレスレッグス症候群 / むずむず脚症候群
健康づくりのための睡眠指針 2014|厚生労働省
令和3年社会生活基本調査|総務省
中枢性過眠症|国立精神・神経医療研究センター
特発性過眠症|MSDマニュアル
e-ヘルスネット|厚生労働省 – 睡眠不足症候群
臨床神経学雑誌第50巻第10号 – 炭酸リチウムが奏効した反復性過眠症の 1 例|株式会社杏林舍
クライネ・レヴィン症候群の薬物療法|日本医療機能評価機構
e-ヘルスネット|厚生労働省 – 睡眠不足症候群
良い目覚めは良い眠りから – 知っているようで知らない睡眠のこと|厚生労働省
e-ヘルスネット|厚生労働省 睡眠
こころもメンテしよう〜若者を支えるメンタルヘルスサイト〜|厚生労働省 – こころの病気について知る「うつ病」
カフェインと睡眠|国立精神・神経医療研究センター  NCNP病院
睡眠・覚醒機能と24時間リズムをセロトニンが束ねる|理化学研究所

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精神科医 藤田朋大先生

当記事の監修医師
精神科医:藤田 朋大先生

三重大学医学部医学科卒業後に南勢病院精神科に在職。緩和ケア研修会修了。認知症サポート医。新宿駅の心療内科・精神科「あしたのクリニック新宿院」で診療を担当

藤田 朋大先生

当記事の監修医師
藤田 朋大先生

三重大学医学部医学科卒業後に南勢病院精神科に在職。緩和ケア研修会修了。認知症サポート医

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