「うつ病になりやすい人の特徴は?」
「うつ病のなりやすさと性格、性別、年齢は関係ある?」
「うつ病かも、と感じた際の対処法は?」
このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
うつ病は性格などそれぞれの個性によりなりやすさが異なります。そのため、自身がうつ病になりやすいタイプの場合は注意が必要です。
本記事では、うつ伏せになりやすい人の特徴を紹介します。また、うつ病かもと思った際の対処法もあわせて解説するため、ぜひ参考にしてください。
なお、日常生活の中でうつ病かもと感じたらよりそいメンタルクリニックにご相談ください。うつ病は早期発見・早期治療で素早い回復が期待できます。
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うつ病とは
うつ病は精神的および身体的健康に影響を与える深刻な精神疾患で、強い抑うつ状態や興味の喪失を伴うことが特徴です。
また、疲労感や集中力の低下、日常生活への適応困難などが生じ、個人の生活の質を著しく低下させます。
さまざまな症状により、日常生活における決断力の低下や、社会的な関係の維持が困難になることが特徴です。
うつ病になりやすい人の特徴
うつ病は誰でも発症する可能性がありますが、特定の性格や環境にある人はより発症リスクが高いといわれています。以下ではうつ病になりやすい人の特徴を紹介します。
- メランコリー親和型性格(真面目で何事にも責任感が強い)
- 完璧主義
- ストレス耐性がない
- 執着気質
- 循環気質
当てはまる場合は注意が必要です。それぞれ確認していきます。
メランコリー親和型性格(真面目で何事にも責任感が強い)
メランコリー親和型性格の人は、非常に真面目で、責任感が強い傾向があります。
彼らはしばしば自分自身に高い期待を持ち、細部にまで注意を払い失敗を恐れるためストレスを感じやすいです。
この性格の持ち主は完璧を求めるあまり、過剰なプレッシャーを自分にかけてしまうことがあります。
その結果、うつ状態に陥りやすい傾向にあります。
完璧主義
完璧主義の人は、常に高い水準の成果を求め、自らの行動を極めて厳しく評価します。
このため、達成不可能な目標を設定しがちで、達成できないと自分を過度に責めてしまいます。
完璧を追求するあまり、休息を取ることができず疲労が蓄積し慢性的なストレス状態に陥ることがあります。
こうした状況は、うつ病を引き起こす要因の一つとなり得ます。
ストレス耐性がない
ストレス耐性がない人は日常の生活や仕事における困難に対処するのが難しく、簡単に圧倒されてしまうことがあります。
このような人々は、ストレスフルな状況を過剰に心配し、問題が解決する見込みがなくなると無力感や絶望感に苛まれることが多くなります。
こうした感情の蓄積が、やがてうつ病の発症につながるのです。
執着気質
執着気質の人は、一度興味を持ったことや人に対して強いこだわりを持ちそのことについて長期間考え続ける傾向があります。
この特徴により満足できない状況が生じると、消耗と失望感が強まり、精神的な健康が脅かされます。
このような頑固な心の状態は、抑うつ的な思考パターンを形作りうつ病の発症の可能性を高めてしまうことがあるのです。
循環気質
循環気質を持つ人々は、心理的ならびに感情的な変動を周期的に経験することがあります。
彼らは元気で社交的な面がある一方で、急に気分が沈むこともあります。
気分の不安定が続くと精神的安定が損なわれうつ病のリスクが高まることになります。
こうした気質の人は、気分の変動が生活にどのように影響しているか意識することが重要です。
うつ病のなりやすさと性別・年齢との関係性
うつ病は人間の生活の質や精神的健康に影響を与える深刻な精神障害の一つです。
発症にはさまざまな要因が絡んでおり、性別や年齢もそのリスクを左右する要因と考えられています。
うつ病がどのように性別や年齢と関連しているのかについて紹介します。
うつ病のなりやすいのは男性よりも女性
うつ病において、女性は男性よりも高いうつ病の発症リスクを抱えていることが多くの研究で示されています。
産後、更年期などホルモンバランスの変動が女性のうつ病の発症のしやすさに関連していると考えられます。
また、社会的役割の多様さや、感情表現の差異も影響を与えている可能性があります。
男性と比べて女性のうつ病の発症のしやすさは約2倍程度です。
うつ病になりやすい年齢は40〜50代
うつ病の発症は生涯を通じて起こりうるものですが、特に40〜50代はそのリスクが高まる年齢層とされています。
この時期は、キャリアの節目や家庭内での役割変化、親の介護など多くのストレス要因が重なりやすい背景があります。
また、加齢と共に体力や健康面での不安が増えることも、精神的な負担として影響を及ぼすことが考えられています。
うつ病を発症するきっかけ
うつ病は様々な出来事や慢性的なストレスが積み重なることで、心の健康が損なわれうつ病を引き起こすことがあります。ここではうつ病を発症するきっかけを5つ紹介します。
- 大切な人やものを失う
- 人間関係のトラブル
- ライフイベント
- 身体的疾患
- 子供の独立
それぞれ確認してうつ病発症に備えましょう。
大切な人やものを失う
長い人生を生きていると愛する家族や大切な所有物を失うこともあります。
このような喪失は、精神的なショックや深い悲しみを伴うためうつ病につながる危険性があります。
特に、親しい人との死別や長年の伴侶の死、愛着を持っていた仕事や財産の喪失は、深刻な精神的負荷をもたらしやすいです。
人間関係のトラブル
職場や家庭、友人関係におけるトラブルは、長期にわたって精神的なストレスを増大させる原因です。
特に、パワハラやいじめなどが続くと、自己肯定感の低下や孤独感を強く感じるようになります。
こうした状態が慢性化すると、うつ病の症状が現れ、日常生活における正常な機能が徐々に損なわれることが多いです。
ライフイベント
人生の節目となるようなライフイベントもうつ病発症の原因となる場合があります。
例えば結婚、出産、引越し、転職などは、新しい責任や環境に適応するためストレスを感じることが少なくありません。
これらの出来事に対し、適応がうまくいかなかった場合、精神的に追い詰められやすくなります。
また、これらが短期間に集中して起こると、うつ病発症のリスクがより高まります。
身体的疾患
慢性的な病気や重篤な疾患の診断は精神的なショックを伴います。
また、長期間にわたる治療や療養生活が必要になると、生活の質に大きな影響を及ぼします。
こうした身体的な問題が心の健康に影響を及ぼし、うつ病を引き起こす可能性が高まります。
特に、慢性的な痛みや活動の制限は心理的ストレスをもたらす要因となりえるでしょう。
子供の独立
子供の成長と共に親元を離れることは自然なプロセスです。
長期間にわたり育児を中心に生活していた親にとってはこの変化が大きな心理的負担となることがあります。
いわゆる「空の巣症候群」として知られる状態がうまく対処されない場合孤独感や喪失感が増し、うつ病へと発展する可能性があります。
子どもの家庭からの巣立ちもうつ病を発症するリスクを高めるため注意が必要です。
うつ病かもと感じた際の対処法
うつ病かもしれないと感じたときは、まずは冷静に状況を把握することが重要です。
うつ病の初期症状に気づき、自分の健康状態を正しく理解することから始めましょう。
以下では、うつ病かもと感じた際の対処法を紹介します。それぞれ確認していきましょう。
うつ病の症状に当てはまるかサインを確認する
うつ病の症状は多岐にわたりますが、 一般的に見られるサインとしては以下のものがあります。
- 気分の落ち込み
- 興味の喪失
- 疲労感
- 集中力の低下
- 食欲や睡眠の変化
まずは、自分にどのような症状がありうつ病や他の精神疾患に当てはまるか確認するようにしましょう。
また、ストレスや生活の変化が影響している場合もあるため、それらの要因についても整理してみることが大切です。
うつ病の診断基準を確認する
うつ病の診断基準は、DSM-5といった国際的な診断基準に基づいています。
これらの基準では、持続的な抑うつ気分や興味の喪失が2週間以上続くことが特徴とされています。
また、日常生活に支障をきたすほどの症状があるかどうかもポイントです。
自身の症状がうつ病の診断基準に当てはまるか確認してください。
【うつ病の診断基準】
A:以下の項目で「1・2」を含めた5つ以上の状態がほとんど毎日・2週間以上続き、日常生活や仕事場面で支障をきたしている。
B:Aに当てはまった項目は、ほかの病気や薬、アルコールなどの影響ではない C:Aに当てはまった項目は統合失調症、妄想性障害などの影響ではない D:落ち込んだり気分が高まったりを繰り返す躁うつ病(双極性障害)ではない |
参照:日本精神神経学会(日本語版用語監修)、髙橋三郎/大野裕(監訳)『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』2014、医学書院
心療内科・精神科クリニックに相談する
うつ病のサインや診断基準をもとに、うつ病の疑いがあると感じたら心療内科や精神科クリニックに相談することをおすすめします。
専門家に相談することで、適切な診断と治療計画を提供してもらうことができます。
初めての受診は抵抗を感じるかもしれませんが、勇気を持って一歩を踏み出すことが重要です。
受診する際には、自分の症状や気になることをメモして持参するとスムーズです。
うつ病と診断されたら休職は必要?
うつ病と診断された場合、休職が必要かどうかは個々の症状や職場環境によって異なります。
しかし、働きながらの治療は回復が難しい場合が多いため一時的な休職をおすすめします。
早期の休息は回復を早め、再発のリスクを減らすため、無理をせず必要な支援を受けるようにしましょう。
うつ病で休職する流れ
うつ病で休職する流れを5つのステップで紹介します。
- 【ステップ①】心療内科・精神科を受診して診断を受ける
- 【ステップ②】休職に必要な診断書の作成を依頼する
- 【ステップ③】会社へ診断書を提出して休職を認めてもらう
- 【ステップ④】仕事の引き継ぎをする
- 【ステップ⑤】休職して心身を休める
それぞれのステップを確認して、もしもうつ病を発症した際はスムーズに休職できるようになりましょう。
【ステップ①】心療内科・精神科を受診して診断を受ける
まずは専門の医師に相談することが第一歩です。うつ病で精神的な不調を感じたら心療内科や精神科を受診して、自分の状態を診断してもらいましょう。
経験豊富な医師に相談することで、症状の原因を明確にし適切な治療方針を立てることができます。
心療内科・精神科クリニックを受診する際は、予約が必要となるケースが一般的ですので電話やWebサイトから予約を取りましょう。
【ステップ②】休職に必要な診断書の作成を依頼する
医師の診断に基づき、休職が必要と判断された場合には医師に診断書の作成を依頼します。
診断書には、具体的な病名や休職期間の目安が記載されます。
診断書は休職の際に会社に提出するための重要な書類となります。
【ステップ③】会社へ診断書を提出して休職を認めてもらう
診断書の準備が整ったら、上司や人事部に提出し、休職の手続きを進めます。
会社の規定や休職制度についても確認する必要があります。
症状について誠実に相談することで職場での休職手続きをスムーズに行うことができます。
会社への理解を得て安心して療養に専念できる環境を整えましょう。
【ステップ④】仕事の引き継ぎをする
休職が認められたら、業務の引き継ぎを行います。
業務内容や進行状況、注意が必要な点について、詳細に伝えることで休職期間中の職場の混乱を最小限に抑えることができます。
また、引き継ぎの際に自分が今後安心して休職できる環境を作るための相談も行いましょう。
【ステップ⑤】休職して心身を休める
休職中は、心と体を休めることに専念することが大切です。
規則正しい生活やストレスの少ない環境を整え、医師の指導に従って治療を進めます。
無理をせず、自分のペースで回復を目指すようにしましょう。
また、趣味やリラックスできる活動を少しずつ取り入れることでストレスの緩和につながり、うつ病の早期回復につながります。
うつ病かもと感じたら早めにクリニックに相談を
うつ病の症状が疑われる場合には、早めの対応が肝心です。
疲れやすさや興味の喪失、感情の不安定さなど、何らかの兆候を感じたら、迅速にクリニックや病院に相談しましょう。
適切な診断と早期の治療は、病気の進行を防ぎ、スムーズな回復を促します。
本記事で紹介したうつ病になりやすいタイプに当てはまり、生活の中でうつ病かもしれないと感じた際は無理をせずクリニックに相談するようにしましょう。
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