「ニキビが繰り返されてしまう」
「繰り返してできるニキビを改善したい」
治ったはずのニキビがまた同じ場所にできていたという経験を持つ方も多いでしょう。繰り返すニキビは目立ちやすく、治りにくいことからお悩みを持つ方は多いようです。
本記事では、繰り返してできるニキビの原因や改善方法について解説します。
繰り返しできるニキビにおすすめのクリニックも紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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繰り返すニキビの原因
繰り返しできるニキビには複数の原因が考えられます。人によりニキビができる原因は異なるため、まずはニキビができやすくなる原因を理解することが重要です。
- ニキビができやすい肌である
- ニキビ周りの毛穴が詰まっている
- ニキビが治っていない
- ホルモンバランスが乱れている
- 肌のターンオーバーが乱れている
- 肌が乾燥している
- 紫外線によるダメージを受けている
- 寝具や化粧スポンジの汚れ
- 肌ケア不足
なかには、複数の要因が重なっていることでニキビが繰り返されている可能性もあります。以下では、詳しい原因について解説します。
ニキビができやすい肌である
ニキビができやすい肌は、毛穴が詰まりやすい傾向にあります。特に、皮脂の過剰分泌が進むと、毛穴が詰まりやすくなり、アクネ菌が増殖しやすい環境を招いてしまいます。
また、ニキビができやすい肌は乾燥肌や敏感肌なども挙げられ、いずれも皮脂分泌が増加して毛穴が詰まり、ニキビができる原因です。
ニキビができやすい肌は複数の要因が重なり、予防には適切なスキンケアが必要でしょう。
ニキビ周りの毛穴が詰まっている
繰り返すニキビの原因は、ニキビ周りの毛穴が詰まっている可能性があります。
ニキビができると、炎症や腫れにより周囲の毛穴が圧迫され、皮脂や老廃物が正常に排出されにくくなります。毛穴が詰まった状態が続くと、毛穴に詰まった皮脂や汚れが酸化して角栓を作り、さらに新たなニキビを発生しやすくなるのです。
ニキビが治っていない
ニキビが完全に治っていなければ、ニキビが繰り返す原因です。表面上は赤みや腫れが治まったように見えても、毛穴の内部では炎症や詰まりが完全に解消されていない可能性があります。
ニキビは、皮脂や古い角質が毛穴に詰まり、そこにアクネ菌が増殖することで発生します。炎症が表面からは見えなくなっても、毛穴の奥に残っている詰まりが再び炎症を引き起こし、新たなニキビとして現れるのです。
ホルモンバランスが乱れている
ホルモンバランスの乱れは、繰り返すニキビの大きな原因です。ホルモンが不安定になると、皮脂の分泌が増加して肌が過剰に油っぽくなるため、毛穴が詰まりやすくなります。
詰まった毛穴は、アクネ菌の増殖を促進し、炎症や赤みを引き起こすことから、ニキビが発生しやすくなります。また、ホルモンの乱れは、ストレスや不規則な生活、睡眠不足などによっても引き起こされるため、日頃から注意が必要です。
肌のターンオーバーが乱れている
肌のターンオーバーとは、肌の細胞が新しく生まれ変わる過程のことです。通常、肌は約28日で新しい細胞に置き換わりますが、サイクルが乱れると古い角質が肌表面に溜まり、毛穴を詰まらせる原因となります。
結果として、皮脂や汚れが毛穴に溜まりやすくなり、ニキビができやすくなります。ターンオーバーの乱れは、加齢だけでなく、ストレスや睡眠不足などが要因です。
肌が乾燥している
肌が乾燥すると肌の表面の角質層が固くなり、ターンオーバーが正常に行われなくなります。通常、肌の細胞は定期的に生まれ変わり、古い角質は自然に剥がれ落ちますが、乾燥によりプロセスが滞ると、角質が肌に蓄積されます。
蓄積された角質が毛穴を防ぎ、結果的にニキビの原因となるアクネ菌が増殖しやすくなるでしょう。
さらに、乾燥した肌は水分不足を補うために皮脂の分泌を増加させます。過剰な皮脂は毛穴をさらに詰まらせ、炎症を引き起こす要因にもなります。
紫外線によるダメージを受けている
紫外線による肌へのダメージもニキビができる原因です。紫外線を浴びることで、皮膚の角化が促進され、古い角質が剥がれにくくなり、結果的に毛穴が詰まりやすくなって皮脂が溜まる要因となります。
また、紫外線は皮膚の免疫力を低下させるため、ニキビ菌であるアクネ菌が繁殖しやすくなります。したがって、日頃から紫外線対策することが重要です。
寝具や化粧スポンジの汚れ
寝具や化粧スポンジをこまめに交換していないことも、ニキビが繰り返される原因です。
赤ニキビは、毛穴に詰まった皮脂を栄養源にアクネ菌などの雑菌が増殖し、肌が炎症を引き起こすことで発生します。つまり、毛穴が詰まりやすい肌に雑菌が密着すると、ニキビがよりできやすくなります。
特に、寝具は肌に直接触れるため、長期間洗濯していなければ、ホコリや皮脂、汗などが蓄積して、雑菌の温床となります。また、化粧スポンジも同様で、汚れた状態で使用を続ければニキビを誘発することとなるのです。
肌ケア不足
適切な洗顔と保湿ケアを行わなければ、皮脂や汚れが毛穴に詰まりやすくなり、ニキビが繰り返されやすくなります。また、洗顔料のすすぎが不十分の場合、成分が肌に残り、刺激や炎症を引き起こすこともあります。
日々の肌ケアが不足すると、肌の健康が損なわれて繰り返しニキビが発生するリスクが高まるため注意が必要です。
繰り返しニキビができやすい部位
ニキビが繰り返しできやすい場所があります。特にニキビを繰り返しやすい部位は以下のとおりです。
- あご
- Tゾーン
- おでこ
- 頭皮
- 胸
- 背中・肩
以下では、ニキビができやすい各部位について解説します。
あご
あごは皮脂腺が活発で特に皮脂の分泌が多い部位であり、汗腺が少ないことにより乾燥しやすいことが、繰り返しニキビができやすいです。
肌が乾燥すると体は水分を補おうとしてさらに皮脂を分泌し、毛穴の詰まりを引き起こす要因となります。また、あごは手や髪、マスクなどが直接触れやすい部位であり、外部からの刺激もニキビが繰り返される理由です。
Tゾーン
Tゾーンは、額と鼻の部位を指し、顔のなかでも特に皮脂の分泌が盛んなエリアです。Tゾーンは思春期にホルモンバランスが変化することで、皮脂腺が刺激され、ニキビが発生しやすくなります。
大人になっても、ストレスや不規則な生活習慣、さらにホルモンの変動によりTゾーンにニキビが繰り返し現れることがあります。そのため、他の部位よりも肌のトラブルが長引くことが多いため、日頃からのケアが重要となります。
おでこ
おでこは、顔のなかでも皮脂腺が多く存在する部位で、皮脂の分泌が活発です。これにより、おでこが油っぽく見えますが、肌の乾燥を防いでくれます。しかし、ストレスやホルモンバランスの乱れ、食生活の影響などで過剰に分泌されることがあります。
頭皮
頭皮も繰り返してニキビができやすい部位です。頭皮は、毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌、アクネ菌の増殖だけでなく、特有の要因が影響します。
例えば、シャンプーのすすぎ残しは頭皮に洗剤成分が残り、毛穴を詰まらせます。また、誤ったヘアケアやスタイリング剤の使用も頭皮環境を悪化させる原因です。
胸
胸は皮脂腺が多く、汗をかきやすい部位であるため、ニキビができやすいです。そのため、日常的にしっかりと皮脂を洗い流し、適切な保湿を行うことが重要です。
さらに、胸はシャンプーやリンス、ボディソープの洗い残しをしやすい部位でもあります。残留物は毛穴に蓄積しやすく、ニキビの原因菌であるアクネ菌の栄養源となってしまいます。そのため、すすぎを徹底して清潔を保つことが重要です。
背中・肩
背中や方に繰り返してニキビができるのは、皮脂や汗が関係しています。特に、ブラやスポーツブラなどタイトな衣類は摩擦を引き起こし、皮脂腺を詰まらせやすくします。
背中や肩は、日常的に手が届きにくいため、ケアを怠りがちですうが、こまめにケアすることが重要です。運動後は特に汗をしっかり拭き取り、清潔に保つことで繰り返しニキビを予防できます。
ニキビを繰り返さない予防方法
「繰り返しできるニキビを改善したい」とお考えの場合、ニキビを繰り返さない肌作りが重要です。ニキビを繰り返さないためにできることは、自宅でのケア、またはクリニックでのケアに分けられます。
以下では、各ケア方法について解説します。
自宅での予防方法
自宅でできるケア方法は、大きく分けて4種類あります。
- バランスのいい食事を取る
- ストレスを溜め込まない
- 生活習慣を見直す
- 正しく洗顔する
以下では、各ケア方法について解説します。
バランスのいい食事を取る
食生活はニキビの発生や繰り返しに大きく関係しています。特に、欧米的な食生活はニキビのリスクを高めるといわれており、特に高脂肪や糖質を含む食事は避けるべきです。
また、血糖値を急激に上昇させる食事は、皮脂分泌を活発にし、ニキビを悪化させる可能性があります。伝統的な和食は、野菜や魚、発酵食品を多く含むため、ニキビができにくい肌作りに役立つといわれています。
さらに、レバーやにんじんなどのビタミンA、卵や納豆などのビタミンB群、ブロッコリーやいちごなどのビタミンCなど、ビタミンを積極的に摂取することでニキビの出来にくい肌を作れるでしょう。
ストレスを溜め込まない
ニキビを繰り返さないためには、ストレスを溜め込まないことが重要です。現代社会では、忙しい日々のなかでストレスが蓄積しやすく、肌トラブルが発生することも珍しくありません。
ストレスを溜め込みすぎてしまうとホルモンバランスが乱れて皮脂の分泌が過剰になり、ニキビが繰り返しできる原因です。
ストレスを溜め込まないためにも、定期的にリラックスする時間を取り入れ、ストレスを発散するようにしましょう。読書やアロマ、映画など、趣味に没頭する時間を作り、心身をリフレッシュさせてください。
生活習慣を見直す
生活習慣を見直すことは、繰り返しニキビの予防と改善につながります。まずは、規則正しい睡眠リズムを保つことが重要です。
毎日同じ時間に就寝・起床することで体内時計を整え、ホルモンバランスを安定させることができます。特に、成長ホルモンが多く分泌される入眠後の最初の3時間は、肌の再生において重要な役割を果たします。
早く眠るのが難しい場合でも、毎日7時間程度の睡眠を確保するようにしましょう。さらに、朝は日光を浴びれば、体内時計をリセットしてスムーズな入眠を促します。
正しく洗顔する
ニキビを繰り返さないためには、正しい洗顔を心がけましょう。まずは、汚れや洗顔料のすすぎ残りなどがないように、しっかりと洗い流すことが重要です。
特に、夜はクレンジングでメイクをしっかり落とし、ぬるま湯で顔全体を優しく洗い流してください。洗顔料は刺激が少ないものを選び、ゴシゴシ洗わず優しく行うことが大切です。
洗顔後は少ないものを選び、ゴシゴシ洗わず刺激を与えないようにしてください。洗顔後は、乾燥を防ぐために、化粧水や乳液でしっかり保湿します。特に、乾燥が気になる部分には、美容液やクリームを重ねるといいでしょう。
クリニックでの予防方法
クリニックでニキビを予防または改善する場合は、2種類の方法があります。クリニックでニキビを治療する場合は、事前に各方法を確認しておきましょう。
外用薬
ニキビを改善するためにクリニックで処方される外用薬は、幹部に直接塗布してニキビの原因となるアクネ菌や黄色ブドウ球菌の増殖を抑え、炎症や赤みを効果的に改善します。
代表的な外用薬としては、クリンダマイシン、ナジフロキサシン、オゼノキサシンなどがあり、軟膏タイプやローションタイプなどがあります。
上記のような外用薬は、使用する部位や肌の状態に応じて使い分けられ、比較的副作用が少ないとされています。しかし、まれに痒みや赤み、乾燥感が生じることがあるため、以上を感じた場合はすぐに医師に相談しましょう。
内服薬
内服薬は、ニキビを体の内側から改善する薬です。特に、抗生物質は、炎症を引き起こすアクネ菌を抑制し、赤ニキビや黄ニキビの症状を改善します。
特に中等症から重症のニキビに対して有効な方法のひとつです。しかし、抗生物質の使用は、副作用のリスクも伴うため注意が必要です。
治療中に副作用が現れた場合は、早めに医師に相談し、適切に対応するようにしましょう。
イソトレチノインの効果
ニキビを改善する内服薬のなかでも、イソトレチノインは有効な選択肢です。
イソトレチノインは、重症ニキビなどの治療に処方される内服薬です。ビタミンA誘導体のレチノイドが主成分であり、抗炎症作用により肌の赤みの改善や毛穴の詰まりなどに効果を発揮します。
以下では、イソトレチノインの詳しい効果について解説します。
皮脂分泌を抑制する
イソトレチノインは、皮脂腺の働きを抑制し、皮脂分泌を減少する効果があります。皮脂はアクネ菌の増殖を助長する要因の一つで、過剰な皮脂分泌が続くと毛穴の詰まりや炎症を引き起こし、ニキビの原因となります。
イソトレチノインを使用すれば、肌の皮脂バランスが整い、ニキビができにくい環境を作り出せます。
毛穴の詰まりを整える
イソトレチノインは、皮膚の細胞に働きかけ、角化異常を抑えることにより毛穴の詰まりを改善する効果があります。角化異常は、皮膚の表面が硬くなる状態であり、毛穴が閉じやすく、皮脂が詰まりやすい状態となります。
しかし、イソトレチノインを使用すれば、角化異常が正常化され、皮脂の排出がスムーズになり、毛穴の詰まりを防ぐことが可能です。結果的に、ニキビや皮膚の炎症も軽減され、健康でクリアな肌を維持するサポートとなるでしょう。
ニキビの炎症や赤みを抑える
イソトレチノインは、ニキビの炎症や赤みを抑える作用があります。ニキビはアクネ菌の増殖によって皮脂腺が詰まり、免疫反応が引き起こされることで炎症が起こります。
イソトレチノインは皮脂の分泌を抑え、毛穴の詰まりを防ぐだけでなく、炎症を引き起こす免疫反応を調整します。その結果、肌の赤みや腫れが軽減され、ニキビが治りやすくなるのです。
特に、重度のニキビに効果的で、持続的な改善が期待できるでしょう。
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イソトレチノインを服用する際の注意点
イソトレチノインは繰り返してできるニキビにも効果がありますが、注意点がいくつかあります。イソトレチノインを服用してから後悔することがないように、まずは注意点について理解しておきましょう。
- 定期的に血液検査を受ける
- 個人輸入はしない
- 併用薬に注意する
以下では、各注意点について解説します。
定期的に血液検査を受ける
イソトレチノインを服用する際は、定期的に血液検査を受けるようにしましょう。
薬の副作用として肝機能障害や脂質異常症などの血液異常が発生する可能性があります。副作用は稀ですが、早期発見が重要であり、治療開始時や服用後1カ月目、投与量を増やす際には血液検査が推奨されています。
服用量が少なくても、血液検査で異常が見つかることもあるため、半年に一回程度の定期的な検査が重要です。もし、検査結果に異常があった場合は、再検査や投与量の調整、場合によっては服用の中止が必要となります。
個人輸入はしない
イソトレチノインの服用の際は、個人輸入は絶対に避けてください。イソトレチノインは医師の診察を受けて、治療が必要と判断された方のみに処方される薬です。
日本では厚生労働省が個人輸入を推奨しておらず、自己判断で服用すると重篤なリスクを発症する可能性が高まります。
特に妊娠中の女性は催奇形性の危険が伴うため、服用は避けてください。安全に治療を進めるためにも、医師の診断を受けて正しく服用するようにしましょう。
併用薬に注意する
イソトレチノインを服用する際は、他の薬との併用に注意が必要です。イソトレチノインには飲み合わせの悪い薬があり、併用によっては副作用が出やすくなるなどの危険性があります。以下の薬を服用中の方は、事前に医師までご相談ください。
特に、ビタミンAを含むサプリメントやテトラサイクリン系の抗生物質、ステロイドなどは注意してください。
上記のような薬は、皮膚や内臓への負担を増加させる可能性があります。併用に不安がある場合や他に服用中の薬がある場合は、必ず事前に医師に相談しておきましょう。
繰り返すニキビにはイソトレチノインが効果的
イソトレチノインは繰り返すニキビに効果的な治療法の一つです。ニキビの根本治療や内側からニキビを治療したいとお考えの方は、一度カウンセリングでニキビの状態を見てもらってから処方してもらうといいでしょう。
また、イソトレチノインだけに頼るだけでなく、日頃からニキビのケアをすることも重要です。規則正しい生活、適度な運動、適切なケアを心がけると、ニキビも徐々に改善されるでしょう。