「過敏性腸症候群は診断書がすぐもらえる?」
「診断基準や具体的なもらい方の流れは?」
「診断書をもらう際に注意することはある?」
このような悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
過敏性腸症候群で会社に休職をする際は診断書が必要となるケースがほとんどです。しかし、診断書の発行にかかるスピードはクリニックによっても異なります。
本記事では、休職をするために過敏性腸症候群の診断書をすぐもらうための条件やもらい方の流れを紹介します。症状がさらに悪化する前に早急に治療を進めたい方はぜひ参考にしてください。
なお、よりそいメンタルクリニックは診断書の当日発行に対応しています。初めて休職される方のために休職の流れや各種公的制度の手続きのサポートもしていますのでぜひご相談ください。
診断書がいますぐ欲しい方へ当院では受診いただいた当日の診断書の発行(※)に対応しております。お困りの方はお気軽にご相談ください。
本日の受診も受付中です。詳しくは当院ホームページをご確認ください。
→新宿駅前の心療内科・精神科 よりそいメンタルクリニック
※医師が治療上必要と判断した場合のみ
過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群とはストレスなどの心理的な要因によって腸の機能が正常に働かなくなる病気のことです。
胃や大腸に特に問題がないにもかかわらず腹部の不快感や吐気、下痢などの症状が現れます。
過敏性腸症候群は悪化すると腸内の大量出血や大腸がんなどを引き起こす恐れがあるため早期治療が求められます。
過敏性腸症候群の4つの分類タイプ
過敏性腸症候群は、主に4つのタイプに分類されます。
タイプ | 便秘型 | 下痢型 | 混合型 | 分類不能型 |
症状 | 3日以上便が出ない でてもコロコロした小さな塊 | 泥や水のような水分量の多い便がでる | 便秘型と下痢型ほ両方のタイプの便がみられ | 便秘型、下痢型、混合型どれにも当てはまらないタイプ |
過敏性腸症候群はそれぞれのタイプによっても症状が異なるため、患者様によっても悩みが違う点が特徴です。
そのため、各症状に適した治療を行うことが必要となるのです。
過敏性腸症候群で診断書に記載される内容
過敏性腸症候群の診断書に記載される内容はクリニックが用意する書式によっても多少異なりますが、基本的に病名や必要な治療内容、治療期間など以下の内容が記載されます。
病名 | 医師の診断で、その人の病名を記載します。 「過敏性腸症候群」などのはっきりとした病名だけでなく、「うつ状態」という曖昧な表現で記載されるケースもあります。 |
治療内容 | 治療の実施内容や通院の有無などを記載します。 |
治療期間 | 診断内容をもとに、どの程度の治療期間が必要かを記載します。 |
環境調整の見解 | 環境調整が必要な場合の具体的な見解について記載します。 例)「通院の継続が望ましい」や「自宅療養が望ましい」「配置の転換や異動が望ましい」 |
また、生活に与える影響や治療計画についての詳細も含まれることが一般的です。
診断書に記載される必要な治療期間はあくまでも、おおよその期間であるため、期間が過ぎても症状がよくならない場合は治療期間が延長されるケースもあります。
診断書の発行にかかる期間はクリニックによって異なる
診断書の発行までにかかる期間はクリニックや病院によって異なります。
診察を受けたその日に受け取れる場合もあれば、数日から2週間程度かかる場合もあります。
急ぎの場合は事前に相談しておくことで、スムーズに診断書を受け取ることができるでしょう。
過敏性腸症候群の診断書はすぐもらえる?
過敏性腸症候群の早期治療を考えている場合に、診断書がすぐに欲しいとお考えの方もいることでしょう。
以下では過敏性腸症候群で診断書がすぐもらえないパターンとすぐもらうための条件を紹介します。
確実に診断書を受け取り早期療養が開始できるように参考にしてください。
診断書がすぐにもらえないパターン
過敏性腸症候群の診断書をすぐもらうためには、医師から「過敏性腸症候群である」と診断される必要があります。
そのため、症状が曖昧で医師が過敏性腸症候群と判断できない場合は経過観察が必要となりすぐに診断書を発行してもらえないことがあります。
また、そもそも受診するクリニックが診断書の当日発行に対応していなければ過敏性腸症候群と診断されても診断書をその日のうちに受け取ることができないため注意しましょう。
診断書がすぐもらえる条件
診断書をすぐに受け取るためには、以下の2つを理解しておく必要があります。
- 過敏性腸症候群の診断書の診断方法
- 診断書の当日発行に対応しているクリニックを受診する
診断書をすぐもらうための条件を確認していきましょう。
過敏性腸症候群の診断方法
過敏性腸症候群の診断は、国際基準である「ローマ基準」が使用されるケースが一般的です。
そのため、診断を受ける際は自身の症状がローマ基準に該当するか確認してから診察を受けることがポイントとなります。
以下でローマ基準の詳細を確認していきます。
ローマ基準
ローマ基準で診断を受ける場合は、まず以下の3つが前提条件となります。
- 6カ月以上前からお腹の症状が出ている
- 器質性疾患ではない
- 過去3カ月間に少なくとも週1回の頻度で腹痛がある
この前提条件を踏まえたうえで、次の2つ以上に該当している場合は過敏性腸症候群と診断されます。
- 排便に関連した痛みがある
- 痛みが便の形状の変化に連動している
- 痛みが排便回数の変化に連動している
過敏性腸症候群の診断を受ける際はローマ基準に該当するか確認しておき、クリニックで基準に該当することを伝えましょう。
セルフチェックシート
ローマ基準をもとに作成したセルフチェックシートを用意しました。
少しでもセルフチェックシートに当てはまる方は、一度クリニックに訪れて相談してみましょう。
腹痛もしくは腹部不快感が直近3カ月のなかの1カ月につき3日以上あり、以下の2つ以上に当てはまる。
上記の症状は、6カ月以上前に出現している。 ※腹部不快感とは、腹痛ではない不快な感覚。 |
診断書の当日発行に対応しているクリニックを受診する
前述の通り過敏性腸症候群の診断書発行にかかる期間はクリニックによっても異なります。
そのため、診断書をすぐに欲しい場合はあらかじめ受診するクリニックが診断書の即日発行に対応しているか確認してから訪れるようにしましょう。
なお、よりそいメンタルクリニックは診断書の当日発行に対応しています。初めて休職される方のために休職の流れや各種公的制度の手続きのサポートも行なっていますので、ぜひご相談ください。
診断書がいますぐ欲しい方へ当院では受診いただいた当日の診断書の発行(※)に対応しております。お困りの方はお気軽にご相談ください。
本日の受診も受付中です。詳しくは当院ホームページをご確認ください。
→新宿駅前の心療内科・精神科 よりそいメンタルクリニック
※医師が治療上必要と判断した場合のみ
過敏性腸症候群の診断書が必要な場面
過敏性腸症候群は、生活の質に大きな影響を及ぼす可能性があります。
特に症状が重く、日常生活や仕事に支障をきたす場合は以下のケースで診断書が必要となります。
- 業務内容の調整など配慮が必要な時
- 休職が必要な時
- 公的な福祉制度へ申請する時
それぞれに当てはまる場合は、クリニックに訪れて診断書の発行を依頼しましょう。
業務内容の調整など配慮が必要な時
上司や人事部門に対して業務量の軽減などの配慮が必要であることを説明する際に診断書は役立ちます。
診断書を会社に提出することで上司や人事部は患者様の具体的な症状を客観的に把握することができます。
その結果、職場での理解が得られ休憩時間の調整、柔軟な勤務時間などの配慮が考慮が得られます。
休職が必要な時
過敏性腸症候群の症状が特に重く、日常生活が困難になる場合は休職が必要となる場合もあります。
会社の就業規則によっても診断書提出の有無は異なりますが、一般的な会社では提出を義務付けています。
また、診断書の提出が義務でない場合でも、提出しておいた方がより丁寧といえます。
診断書があることで会社から休職の理解を得やすくなり、社内評価や職場の人間関係を崩さなくてすむため提出するようにしましょう。
公的な福祉制度へ申請する時
過敏性腸症候群により、日常生活に深刻な影響がある場合には公的な福祉制度の支援を受けることも選択肢の一つです。
公的な福祉制度へ申請するためには過敏性腸症候群と診断された証明となる診断書の提出が求められるケースがほとんどです。
各種福祉制度は休職中の金銭的な負担の軽減につながるため、制度利用を考えている場合は診断書を発行しておきましょう。
過敏性腸症候群の診断書の診断書のもらい方
過敏性腸症候群の診断書を取得するための流れを4つのステップで紹介します。
- 【ステップ1】神経科・心療内科を受診する
- 【ステップ2】医師の診断を受ける
- 【ステップ3】診断書の発行依頼をする
- 【ステップ4】診断書を受け取る
それぞれのステップの詳細を確認して、スムーズに診断書を受け取れるようにしましょう。
【ステップ1】精神科・心療内科を受診する
過敏性腸症候群の診断を受けるためには、精神科または心療内科を受診することが一般的です。
消化器内科でも診断を受けることができますが、過敏性腸症候群は心のストレスが原因となっていることが多いため精神科・心療内科で診療を受けることで心身ともに治療を行うことができます。
まずは電話や公式ホームページからご都合の良い日時に受診予約をとりましょう。
【ステップ2】医師の診断を受ける
予約日当日になったらクリニックを訪れて医師から診断を受けます。
過敏性腸症候群の症状について確認が行われ、必要に応じて検査を受けてください。
症状が曖昧であると医師も診断できないケースがあるため、診察の際は具体的な症状を医師に伝えましょう。
診断の結果、過敏性腸症候群であった場合はその後の治療の進め方についての説明が行われます。
【ステップ3】診断書の発行依頼をする
医師による正式な診断が下りたら、診断書の発行を依頼することができます。
診断書の発行を依頼する際は目的(例:職場への提出や福祉制度の申請)を医師に伝え、必要な情報が診断書に記載されるようにお願いしましょう。
診断書は患者様からの依頼がない限り発行はされません。必要の際は必ず発行依頼をしてください。
【ステップ4】診断書を受け取る
発行依頼をした診断書を受け取ったら記載に不備や間違えがないか内容を必ず確認しましょう。
診断書は休職や公的な手続きに必要な書類となるため不備があると認められません。
そのため、万が一内容にミスがある場合はその場で訂正してもらうようにしてください。
過敏性腸症候群の診断書を依頼する際の注意点
過敏性腸症候群の診断書を依頼する際には、注意しておかないといけないポイントが2つあります。
- 診断書の発行には別途費用が必要となる
- 診断書には有効期限がある
それぞれのポイントを理解したうえで診断書の発行依頼をしてください。
診断書の発行には別途費用が必要となる
診断書は通常の診察とは別に作成されるため、別途費用が発生します。
また、診断書の発行は保険適応外であるため発行費用は全額自己負担となります。
発行にかかる費用はクリニックによって異なりますが1,000円~10,000円ほどの費用が必要です。
あらかじめ必要な費用を明確に知っておきたい場合は、クリニックに連絡して確認しておくと良いでしょう。
診断書には有効期限がある
過敏性腸症候群の診断書は取得後3ヶ月間という有効期限が設けられるケースがほとんどです。
そのため、会社や役場に提出する際には期限切れにならないように注意してください。
有効期限が過ぎてしまった場合、再度診断書を取得する必要があるため早めに提出、手続きをするようにしましょう。
過敏性腸症候群で診断書を受け取った後の流れ
診断書を受け取った後の流れは以下の通りです。
- 会社へ診断書をもらったことを相談する
- 治療を継続する
- 福祉制度の手続きをする
業務内容の調整や休職までの流れ、休職中の過ごし方についてそれぞれ確認していきましょう。
会社へ診断書をもらったことを相談する
診断書を受け取った際は、まず勤務先に相談することが重要です。
過敏性腸症候群の症状が深刻な場合は休職をもらい療養に努める必要があるため職場からの配慮が必要となります。
会社への相談の際は、具体的な症状や必要な休職期間を詳しく伝えて理解を得られるようにしましょう。
会社から休職の許可が得られたら現在の仕事を引き継ぎ療養に入ります。
治療を継続する
休職期間中は治療を継続して過敏性腸症候群を1日でも早く治せるように専念しましょう。過敏性腸症候群の主な治療方法は以下の3つです。
- 食事療法と運動療法
- 薬物療法
- 心理療法
それぞれの治療を継続して症状の早期回復を目指しましょう。
治療方法①:食事療法と運動療法
過敏性腸症候群の治療には、食事療法と運動療法が効果的です。
食事療法では、胃や腸に負担のかかる食べ物は避けた食事を取るようにしましょう。
また、適度な運動は腸の働きを活発にし、症状の改善に寄与します。
無理のない範囲で歩行やストレッチを始めましょう。
治療方法②:薬物療法
薬物療法は過敏性腸症候群の症状を和らげるために用いられる一般的な手段です。
医師は患者の状態を確認し、必要に応じて鎮痛剤や下痢抑制薬、あるいは便秘改善薬などを処方します。これらの薬は症状を抑えるのに役立ちます。
薬物療法は副作用の可能性もあるため医師の指示をしっかり守って服用するようにしましょう。
治療方法③:心理療法
過敏性腸症候群では心理的な要因が症状の引き金となることも多いため心理療法も有効です。
カウンセリングや認知行動療法を通じてストレスへの適応や不安の緩和を図ります。
心理療法は、専門の心理カウンセラーからカウンセリングを受けることで自分に合った方法で感情の整理を行うことができるようになります。
福祉制度の手続きをする
休職期間中は収入がなくなるため、経済的な負担を抑えるために各種福祉制度の手続きを行いましょう。
- 自立支援医療制度
- 傷病手当金制度
- 生命保険
休職中の経済的な負担を少しでも抑えることで心理的なストレスの軽減につながり症状の回復が早くなります。
過敏性腸症候群や診断書に関するよくある質問
初めて過敏性腸症候群の診断書をもらう方のなかには、症状を感じて様々な疑問や悩みを持たれる方も多くいます。ここでは、過敏性腸症候群や診断書に関するよくある質問を紹介します。
- 過敏性腸症候群で診断書がもらえない時はどうすればよいですか?
- 過敏性腸症候群でも傷病手当がもらえますか?
- 過敏性腸症候群で休職する目安の期間はどれくらいですか?
- 過敏性腸症候群と診断されたら食べてはいけない食べ物は?
それぞれを確認して、疑問や悩みの解決に役立ててください。
過敏性腸症候群で診断書がもらえない時はどうすればよいですか?
過敏性腸症候群で診断書がもらえない場合、まずは医師に症状について詳しく説明し理解を得ることが重要です。
医師は患者様の症状を把握した上で診断書を発行するかどうかを判断するため、症状が曖昧であると診断書が発行できません。
もしも、医師に相談しても納得できる回答が得られない場合や診断書が発行されない場合は、他のクリニックの医師に診断書の発行を依頼するのも一つの手です。
別の医療機関で診断を受けることで、より詳細な検査が受けられ診断書が発行してもらえるケースもあります。
過敏性腸症候群でも傷病手当がもらえますか?
過敏性腸症候群でも休職が認められ働けれない状態であれば傷病手当金を受け取ることができます。
受給するためには、医療機関で診断を受け、働けない状態であることを記した診断書が必要となることがほとんどです。
傷病手当金を受け取るまでの具体的な流れは以下の記事を参考にしてください。
参考記事:「傷病手当金の書類の書き方は?申請までの流れやよくある疑問を解説」
過敏性腸症候群で休職する目安の期間はどれくらいですか?
過敏性腸症候群で休職する期間は、患者様の症状の重さや職場環境、ストレスの原因などによっても異なります。
休職後、数日から数週間の短期休職で症状が改善することもありますが、場合によっては数ヶ月間の長期休職が必要とされることもあります。
まずは専門医とよく相談し、自分の体調やストレスの状況、職場への復帰計画を含めた休職期間をしっかりと計画することが重要です。
無理をせず、時間をかけて健康を取り戻すことを優先してください。
過敏性腸症候群と診断されたら食べてはいけない食べ物は?
過敏性腸症候群と診断された場合、消化の悪い食べ物は症状を悪化させることがあるため注意が必要です。
脂っこい食事や辛い食べ物、カフェインを含む飲料、アルコールなどは避けた方が良いとされています。
また、豆類やキャベツなどのガスを発生しやすい食品もお腹に不調を引き起こすことがあるため控えてください。
よりそいメンタルクリニックなら過敏性腸症候群の診断書の即日発行が可能!
本記事では、過敏性腸症候群の診断書をすぐもらうための条件やもらい方の流れを紹介しました。
診断書の発行スピードはクリニックによっても異なるため、すぐに療養を開始したい方は診断書の即日発行に対応したクリニックで診断を受ける必要があります。
よりそいメンタルクリニックであれば診療の当日予約、診断書の即日発行に対応していますので診断書をすぐに欲しい方はご相談ください。
また、当院には休職や傷病手当金に関する手続きの専門スタッフが在籍しているため、診断書を受け取ってからの手厚いサポートも受けることも可能です。
診断書がいますぐ欲しい方へ当院では受診いただいた当日の診断書の発行(※)に対応しております。お困りの方はお気軽にご相談ください。
本日の受診も受付中です。詳しくは当院ホームページをご確認ください。
→新宿駅前の心療内科・精神科 よりそいメンタルクリニック
※医師が治療上必要と判断した場合のみ