粉瘤(アテローム)の治し方は?自分で潰すリスク・できやすい人の特徴についても解説!

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粉瘤(ふんりゅう・アテローム・表皮嚢腫 のうしゅ)は皮膚の下にできるしこりのことで、自然に治ることが少なく、放置しておくと炎症や感染のリスクがあります。

この記事では、粉瘤の正しい治療方法や、できやすい人の特徴、自己処置によるリスクについて詳しく解説します。

粉瘤が気になる方や、今すぐ適切な対策を知りたい方はぜひ参考にしてください。

粉瘤(ふんりゅう・アテローム)とは

粉瘤(ふんりゅう)とは、皮膚の下にできる小さな袋状の腫瘍で、医学的には「アテローム」や「表皮嚢腫(のうしゅ)」とも呼ばれます

主に皮膚の毛穴や汗腺の出口が詰まり、皮膚の老廃物や角質が袋状にたまって形成されます。

粉瘤は顔、鼻、顎、背中など全身に発生する可能性があり、触れるとしこりのような感触があり、押すと臭いのある膿が出ることもあります。

基本的には良性な腫瘍で、健康に大きな問題を起こすことは少ないものの、炎症や感染を引き起こすことがあり、赤く腫れたり痛みを伴ったりすることもあります。

炎症がひどい場合や大きくなる場合には、外科的な処置(手術)によって袋ごと取り除く治療が行われることが一般的です。

粉瘤は手術でしか治せない!費用や保険適用の有無について

粉瘤(ふんりゅう)は自然に治ることは少なく、特に炎症や再発がある場合には、手術で袋ごと取り除くことが必要です。

ここでは、一般的な治療法である「従来法(切開法)・くり抜き法(へそ抜き法)」の特徴や費用、保険適用の有無について詳しく解説します。

従来法(切開法)

項目 内容
特徴 患部を切開して粉瘤の袋(嚢)を完全に取り除く方法
重度の粉瘤にも対応できる一般的な処置方法
費用 自費診療の場合、約1~3万円が相場
保険適用 保険適用により自己負担が1/3程度

従来法(切開法)は、粉瘤の袋を取り除く確実な方法で、手術後の再発リスクを低く抑えることができます。

特に、粉瘤が炎症を起こし痛みや腫れがある場合でも、切開して内容物を排出することで症状を緩和し、完治を目指せます。

美容皮膚科などの場合は自費診療(保険外診療)で高額になることもありますが、通常の皮膚科治療では保険適用が認められるため、費用負担を抑えることが可能です。

くり抜き法(へそ抜き法)

項目 内容
特徴 小さな穴を開けて粉瘤の袋を丸ごと抜き取る方法
傷跡が小さくて目立ちにくく再発リスクも低い
費用 自費診療で約1~2万円が相場
保険適用 保険適用により自己負担が1/3程度

くり抜き法(へそ抜き法)は、粉瘤の袋を小さな切り口から取り出す治療法で、特に顔や首など目立つ部位に粉瘤がある場合に適しています。

切開法と異なり、皮膚へのダメージが少なく、傷跡も小さく目立ちにくいため、美容的な観点からも評価が高い方法で、再発リスクも少ないとされるため、根治を目指した治療にも適しています。

くり抜き法の手術の場合も保険適用が認められることが多く、自己負担を抑えながら治療を受けられますが、粉瘤の状態やクリニックによって費用が異なる場合もあるため、事前に医師とよく相談し、適切な治療法を選ぶと安心です。

もしも粉瘤が炎症していたら…

粉瘤が炎症を起こすと、赤く腫れて痛みが生じ、膿がたまることもあります。

この状態では、まず抗生物質で炎症を抑える治療が行われ、症状が落ち着いてから手術で粉瘤の袋ごと摘出するのが一般的です。

炎症がひどくなると感染が広がる可能性があるため、早めに医師の診察を受けることが大切です。

自己処置は悪化の原因となるため、腫れや痛みがあれば専門クリニックでの治療を検討しましょう。

粉瘤は自分で取ったり治すことはできる?

粉瘤は皮膚の下に袋状の腫瘍ができるため、自己処置で完全に治すことは難しく、医療機関での適切な治療が必要です。

ここでは、粉瘤を自分で潰すリスクについて詳しく解説します。

粉瘤を自分で潰すことは推奨できない!

【粉瘤を自分で潰すと…】

● 炎症や感染のリスクが高まる
● 再発しやすくなる
● 周囲の皮膚や組織にダメージを与える
● 傷跡が残りやすくなる

粉瘤(ふんりゅう)を自分で潰すと、内部の膿や老廃物が完全に取り除けず、袋の一部が皮膚内に残るため、再発のリスクが高まります。

また、袋が破れると周囲の組織に炎症が広がり、ひどい場合には感染症を引き起こす可能性もあり、無理に潰すことで傷口が残り、見た目にも影響が出るため、美容面でも良い方法ではありません。

粉瘤を根治するためには、医師の診察を受け、袋ごと取り除く適切な治療を行うことが重要です。

自己処置は避け、専門クリニックでの治療を検討しましょう。

粉瘤を正しく取り除かないと再発する恐れも

【粉瘤を正しく取り除かないと…】

● 袋(嚢)を完全に取り除くことが必要
● 自己流での処置・不完全な切除は再発リスクを高める● 炎症や感染を起こす前の早期治療が理想的
● 術後のアフターケアが再発防止に重要

粉瘤は袋状の構造(嚢 ふくろ)に老廃物がたまってできるため、袋自体を完全に除去しないと再発するリスクが高くなります。

自己流の処置で膿を出すだけでは、袋が皮膚内に残り、繰り返し炎症を起こす原因になることもあります。

また、袋が破れると炎症が広がり、感染症のリスクも増すため、粉瘤が小さいうちに専門の医療機関で袋ごと取り除くことが理想的な治療法です。

術後もアフターケアを怠らず、清潔に保つことで、再発リスクをさらに抑えられます。

粉瘤は正しい処置で根治を目指し、再発を防ぐことが重要です。

粉瘤は市販薬・処方薬で治すことはできる?

種類 特徴 治療効果 再発リスク
市販薬 痛みやかゆみを一時的に抑える軟膏
抗生物質入りクリームなど
一時的な抗炎症
痛みの緩和
高い
※ 根本的な治療にはならない
処方薬 医師が処方する抗生物質や消炎薬 抗炎症作用
痛みを軽減
高い
※ 嚢を取り除かないため再発しやすい
手術 袋ごと粉瘤を摘出し、根本的に取り除く 根治が期待できる 低い
※ 完全摘出で再発リスクが低い

粉瘤は皮膚内に袋状の嚢ができ、そこに老廃物がたまるため、薬だけで治すことは難しく、袋ごと取り除くことが根本的な治療となります。

市販薬や処方薬は炎症や痛みを一時的に和らげるために使われることはありますが、再発を防ぐためには手術による摘出が必要です。

特に、粉瘤が炎症を起こす前に手術を受けると、術後のリカバリーもスムーズになり、再発リスクも抑えられます。

薬の使用は一時的な対処法として考え、根治を目指すなら医師による手術が最適です。

粉瘤ができやすい人の特徴と対策

【粉瘤ができやすい人の特徴】

● 脂性肌や毛穴が詰まりやすい人
● ホルモンバランスの乱れがある人
● 衛生管理が難しい職場環境にいる人
● 家族に粉瘤ができやすい人がいる(遺伝的要因)

粉瘤は、毛穴や皮脂腺が詰まりやすい脂性肌の人や、ホルモンバランスの変動によって皮脂の分泌が活発な人にできやすい傾向があります。

また、粉瘤ができやすい体質が遺伝する場合もあり、家族内に同じ悩みを持つ人がいることも。

汗や汚れがたまりやすい職場環境にいることで、皮膚が刺激され粉瘤ができるリスクが増すケースもあります。

対策としては、洗顔や保湿で毛穴の詰まりを防ぎ、バランスの取れた食事とストレスケアでホルモンバランスを整えることです。

衛生的な環境を保つことも重要で、適切なケアによって粉瘤の予防につながります。

粉瘤だけでなくニキビ相談もICクリニック

粉瘤?ニキビ?顔・鼻・顎・おしりのできもの・治し方

顔や体にできるしこりやできものは、粉瘤やニキビなどさまざまな原因が考えられます。

ここでは、粉瘤と似た皮膚疾患の見分け方や治療法について詳しく解説します。

粉瘤と間違えやすい皮膚疾患の見分け方

【粉瘤と間違えやすい皮膚疾患】

 

脂肪腫:皮膚の下にできる柔らかい塊で、脂肪細胞が増殖してできる良性腫瘍。痛みはなく、触ると動くのが特徴。

● ニキビ
:毛穴が詰まって炎症を起こした状態で、皮脂や角質がたまりやすい部位に多く発生。通常、膿や赤みが見られる。

● せつ(おでき)
:毛穴や皮脂腺に細菌が感染して腫れた状態。触ると痛みがあり、膿がたまることが多い。

● ガングリオン
:関節や腱にできる液体が詰まった袋状の腫瘤。粉瘤と異なり関節付近に発生し、柔らかく動く。

● 化膿性汗腺炎
:主に脇や股、臀部にできる炎症で、汗腺の出口が詰まり細菌が繁殖することで発症。痛みと悪臭を伴うことが多い。

粉瘤と上記の皮膚疾患は見た目が似ていて、素人には見分けがつきにくいことが多いため、自己判断で治療せずに医師の診断を受けることが大切です。

粉瘤は良性であっても、炎症や感染を起こすリスクがあるため、適切な治療が必要で、例えば、脂肪腫やガングリオンは無症状であれば経過観察が可能ですが、粉瘤は炎症が進む前に手術で摘出することが推奨されます。

ニキビやせつのような感染症が原因の疾患は抗生物質などの処方薬で対応できる場合もあります。

まずは専門のクリニックで診察を受け、正しい診断と治療法を確認することが、早期治療と健康維持につながります。

もしも粉瘤ができてしまったら…注意しておきたいポイント

粉瘤ができた場合、自己判断での処置はリスクが高いため、適切な対策が必要です。ここでは、粉瘤ができた際の注意点を詳しく解説します。

粉瘤は自分で治そうとしないこと

粉瘤を自分で潰そうとするのは非常に危険です。

多くの方が、膿を出せば治ると考え、針や手で潰してしまいがちですが、これは感染リスクを高めるだけでなく、炎症が悪化し、痛みや腫れが増す可能性があります。

また、皮膚内部に袋が残ったままだと、何度も再発を繰り返すことになります。

粉瘤は袋ごと完全に取り除かない限り根本的な治療とはならないため、自己処置は避け、医師の判断を仰ぎましょう。

粉瘤は1日でも早くクリニックに受診すること

粉瘤は炎症や感染が進行する前に、早期に医療機関で適切な治療を受けることが大切です。

つい「様子を見よう」と放置してしまう方も多いですが、炎症がひどくなると手術が難しくなる場合や、治療後に大きな傷が残るリスクが高まります。

小さいうちに処置を受けることで、術後の回復もスムーズになり、傷跡も目立ちにくくなります。

特に顔や首など見た目が気になる部分に粉瘤ができた場合、早めの受診が後悔を防ぐポイントです。

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粉瘤をクリニックで手術するまでの流れ

粉瘤は自然に治りにくいため、早期にクリニックでの手術が推奨されます。ここでは、クリニックで手術を受けるまでの具体的な流れや注意点について、わかりやすく解説します。

クリニックの予約

まずは粉瘤治療を行っている皮膚科や外科のクリニックを調べて予約を入れます。電話やオンライン予約に対応しているクリニックも多いため、事前に確認しておくとスムーズです。

初診・カウンセリング

予約日にクリニックを訪れ、医師による診察を受けます。ここで粉瘤の状態を確認し、手術が必要かどうかが判断されます。疑問や不安があればカウンセリングの際に質問して、手術方法や費用、ダウンタイムなどを確認しましょう。

手術日を決定

手術が必要と診断された場合、手術日を決定します。クリニックによっては当日に手術が可能な場合もありますが、炎症がある場合は一旦抗生物質で炎症を抑えてから行うケースもあります。

手術の実施

手術当日は局所麻酔を使い、粉瘤の袋を完全に取り除く処置が行われます。手術時間は通常30分程度で、皮膚に小さな切開を加えて袋を摘出します。術後の感染を防ぐため、清潔な状態で行われます。

術後のケアと通院

手術後、医師から傷のケアや日常生活での注意点が説明されます。必要に応じて消毒や軟膏を使用し、医師の指示に従いましょう。数日後に再診して経過を確認することもあります。

抜糸(必要な場合)

手術内容によっては、1~2週間後に抜糸が必要です。再診日にクリニックで抜糸を受け、手術跡が問題なく回復しているかを確認します。

術後の注意点

術後の傷口が完全に治るまでは、入浴や激しい運動を控える必要があります。また、術後は紫外線や摩擦を避けることで傷跡がきれいに治りやすくなります。

粉瘤の治し方についてよくある質問

粉瘤の治療方法やケアに関する疑問を抱く方も多いでしょう。

最後に、粉瘤の原因や治療に関するよくある質問に対してわかりやすくお答えします。

粉瘤の原因はストレスですか?

粉瘤の直接的な原因は、皮脂腺や毛穴が詰まり、皮膚の老廃物が袋状にたまることです。

ストレスが直接の原因ではありませんが、ストレスによってホルモンバランスが乱れると、皮脂の分泌が活発になり、毛穴が詰まりやすくなることがあります。

そのため、ストレスが間接的に影響して粉瘤ができやすくなることも考えられます。

生活習慣を整えることで予防につながるため、日頃からストレスケアを意識すると良いでしょう。

粉瘤の治療は何科で受診したら良いですか?

粉瘤の治療は、皮膚科または形成外科で受診するのが一般的です。

皮膚科では、炎症が軽度のうちに診断を受け、適切な薬や処置で治療を始めることができます。

粉瘤が大きくなったり炎症を起こしていたりする場合、手術での摘出が必要になることがあり、この場合は形成外科での治療も検討されます。

特に顔や首などの目立つ部位の粉瘤は、傷跡が残りにくいよう配慮して治療を行う形成外科が適しています。

粉瘤は自分で取ったり潰せたりできますか?

粉瘤を自分で取ったり潰したりするのは非常に危険です。

自分で潰すと、皮膚内に袋(嚢)が残り、再発のリスクが高まるだけでなく、炎症や感染を引き起こす可能性もあります。

特に、無理に潰すと細菌が入り込み、腫れや痛みが悪化し、治療が困難になることがあります。

粉瘤は袋ごと完全に摘出しなければ根治しないため、自己処置は避け、専門の医師に相談して安全に取り除くことが重要です。

粉瘤で色素沈着しています。治し方を教えてください。

粉瘤が治った後に残る色素沈着は、時間とともに薄くなることが多いですが、早く改善したい場合には皮膚科での治療が効果的です。

美白成分の含まれるクリームやビタミンC誘導体の外用薬が色素沈着の改善に役立つことがあります。

また、症状に応じてレーザー治療を提案される場合もあります。

色素沈着が気になる場合は、専門医に相談し、自分に合った治療法を見つけることが大切です。

粉瘤が炎症を起こしています。治療薬はありますか?

炎症を起こした粉瘤には、抗生物質や消炎鎮痛薬が用いられます。

一般的には、飲み薬の抗生物質「クラリスロマイシン」や「セフジニル」、外用薬の抗生物質「ゲンタマイシン軟膏」などが処方され、炎症や感染を抑えます。

また、痛みや腫れを軽減するために「ロキソプロフェン」などの鎮痛剤が使用されることもあります。

これらの薬は一時的な対処であり、根本的に粉瘤を治すためには炎症が落ち着いてから袋ごと摘出する手術が必要です。

粉瘤は手術でないと治りません!気軽にICクリニックへ!

粉瘤は、皮膚の下にできた袋(嚢)に老廃物が溜まることで発生し、自然治癒が難しい皮膚疾患です。

抗生物質などの薬で一時的に炎症を抑えることはできますが、再発防止や根治には、専門のクリニックや皮膚科で袋ごと取り除く必要があります。

放置すると炎症や感染が悪化するリスクがあるため、早めに医師の診察を受けることが重要です。

ICクリニックでは、専門医が粉瘤の状態に合わせた最適な治療を提供しており、手術も短時間で痛みを抑えた方法で行われています。

粉瘤の治療に不安がある方も、ぜひ気軽にICクリニックへご相談ください。

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